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楽天のEbates買収、リワード広告会社の相次ぐ上場からECの未来を考える リテールから広告メディアへ

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ゼロスタートの山崎社長が、その月のEC関連のホットトピックスを選び解説します。第3回は楽天のEbates買収、リワード広告会社の相次ぐ上場などから、ECの未来について考えます。

楽天が買収したEbates社のビジネスモデルとは

 楽天がEbatesを1,000億円で買収というニュースが飛び込んできました。

 Ebatesは、キャッシュバックやポイント還元サービスを提供している会社です。このサイト経由で他のECサイトでショッピングをすると、キャッシュバックやポイントが手に入るというものです。

 ビジネスモデルとしては、他のECサイトからの報酬をサイト(この場合Ebates)とユーザーで分け合うというモデルです。リワード広告と同じモデルですね。

 アフィリエイト広告は、EC(ECでなくてもいいですが)サイトに送客すると送客した側に報酬が入るモデルですが、リワード広告は送客した側された側の両方に報酬が入るモデルです。

 リワード(報酬)というから新しい感じですが、例えばエステやマッサージや美容室、あとレーシックなどで「このクーポンを渡したお友達が来店するとあなたとそのお友達を両方割引」というのは昔からあるモデルです。

 実際、紹介した側だけ報酬が得られるよりも、紹介された側(実際に訪問したユーザー)も報酬が得られるほうがコンバージョンは高いのはこれは明白です。ただ報酬を分け合う形になるので、単価を取るかボリュームを取るかというトレードオフになります。

  EbatesはECでのリワードです。というかECの場合リワードという表現はあまり使われないようです。

リワード広告とは

 今リワード(広告)というと、その言葉が指しているのはだいたいアプリのリワードです。

 ソーシャルゲームで「このアプリをインストールするとコインをゲット」みたいなのはいわゆるリワードです。アプリの提供元がリワード広告を出して、ソーシャルゲームの運営元とユーザーがその広告料を分け合うという形です。

 日本だとECの場合にはキャッシュバックという形態はあまりなくて、そのほとんどがポイントという形で提供されています。そしてたまたまかどうかわかりませんが、今年はポイントサイトの運営会社の上場ラッシュです。

 これらの企業は、自身でポイントサイトを運営していてリワードをその収益としています。具体的にはECナビ、げん玉、モッピーです。

 ただ、例えばVOYAGEはアドネットワークなども運営していますし、リアルワールドはクラウドソーシング事業も運営しています。

 また、これらの企業以外でも、サイバーエージェントの子会社であるCAリワード、ファンコミュニケーションズの子会社であるエイトクロップスなどのリワード会社もあります。

 これらの企業は自社でポイントサイトを運営するのではなく、リワード広告を出したい会社の広告を色々なアプリやメディアにリワードとして掲載する、いわゆるリワード専門の広告代理店です。

 EbatesにしてもECナビ、げん玉、モッピーにしても、その他各種のメディアやアプリにしても、結局その本質は「紹介者だけではなく、紹介されたユーザーに報酬を還元する広告」という点では同じです。

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