クール便・チルド便とは?
クール便やチルド便は、冷凍や冷蔵ができる設備を兼ね備えた車両を使い、低い温度帯での管理が必要な商品を配送するサービスのことです。
クール便 | -15℃前後から10℃前後までの低温度帯で配送するサービス。 冷凍・冷蔵・チルドも含まれる。 ヤマト運輸のクール宅急便・佐川急便の飛脚クール便など |
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チルド便 | 管理温度帯は0℃~5℃。郵便局のチルドゆうパックが該当 |
ヤマト運輸・クール宅急便とは
クール宅急便はヤマト運輸の提供する宅配サービスです。どのようなサービス内容になっているのか、特徴や注意事項を見ていきましょう。
管理温度帯
クール宅急便は、冷蔵タイプと冷凍タイプの2つの温度帯を選ぶことが可能です。冷蔵タイプは0℃~10℃、冷凍タイプは‐15℃で低温輸送されます。
料金
料金は60サイズから120サイズの4種類に分類されています(次の料金は関東圏内の発送元・発送先の場合)。
60サイズ | 1,160円 |
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80サイズ | 1,450円 |
100サイズ | 1,860円 |
120サイズ | 2,510円 |
ヤマト運輸の会員サービス『クロネコメンバーズ』への登録や、営業所への持ち込み、キャッシュレス決済を利用することで、割引を受けられます。
重さ上限
クール宅急便の重さ上限は15kgです。各サイズで重さの上限が定められています。
60サイズ | 2kgまで |
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80サイズ | 5kgまで |
100サイズ | 10kgまで |
120サイズ | 15kgまで |
発送方法
クール宅急便の発送方法は2つ。自宅まで集荷に来てもらうかヤマト運輸直営店(宅急便センター)への持ち込みになります。 クール宅急便に関しては、コンビニエンスストアへの持ち込みはできません。
オプション
クール宅急便は、日時指定やヤマト運輸直営店(宅急便センター)での受け取りが可能です。元払いだけでなく、着払いにも対応しています。
注意事項
クール宅急便は定温一貫輸送ではなく、積み込み時などに荷物が外気に触れる可能性があります。そのため、発送前に十分な予冷を行うことが大切です。不在時の荷物預かりは3日までとなるため、不在票が入っていたら早めに受け取るように注意しましょう。
佐川急便・飛脚クール便とは
飛脚クール便は、佐川急便の提供するサービスです。どのようなサービス内容になっているのか、特徴や注意事項を見ていきましょう。
管理温度帯
飛脚クール便の管理温度帯は、冷蔵タイプと冷凍タイプとあり、冷蔵タイプは2℃~10℃、冷凍タイプは‐18℃以下で低温輸送されます。
料金
料金は60サイズから140サイズの4種類に分類されています(次の料金は関東圏内の発送元・発送先の場合)。
60サイズ | 1,125円 |
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80サイズ | 1,490円 |
100サイズ | 1,930円 |
140サイズ | 2,860円 |
重さ上限
飛脚クール便の重さ上限は20kgとなっています。
60サイズ | 2kgまで |
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80サイズ | 5kgまで |
100サイズ | 10kgまで |
140サイズ | 20kgまで |
発送方法
飛脚クール便の発送方法は、自宅まで集荷に来てもらうか佐川急便営業所への持ち込みの2つです。コンビニエンスストアへの持ち込みはできません。
オプション
飛脚クール便は日時指定のほか、営業所受取サービスなどの併用も可能です。 また飛脚航空便の運賃にクール便の料金を加算することで、『飛脚航空便クール発送』の利用もOK。商品代金はクレジットカードやデビットカードでの支払いも選択できます。
注意事項
飛脚クール便利用時には、荷物に飛脚クール便シールを貼付する必要があります。利用条件が異なる地域があるため、事前に担当営業所へ確認をしておくと安心です。
郵便局・チルドゆうパックとは
チルドゆうパックは、郵便局(日本郵便)の提供するサービスです。どのようなサービス内容になっているのか、特徴や注意事項を見ていきましょう。
管理温度帯
チルドゆうパックの管理温度帯は、0℃~5℃の1種類。冷蔵タイプのみとなります。
料金
料金形態は60サイズから150サイズの6種類に分類されています(次の料金は関東圏内の発送元・発送先の場合)。
60サイズ | 1,105円 |
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80サイズ | 1,560円 |
100サイズ | 2,175円 |
120サイズ | 2,505円 |
140サイズ | 3,500円 |
150サイズ | ゆうパックの基本運賃+2,100円 |
チルド便を扱う3社の中では、最も料金設定が細かく、大きなサイズなどの発送が可能です。同一の宛先に複数の荷物を送るケースでは、割引制度があります。
重さ上限
チルドゆうパックの重さ上限は25kgとなります。サイズごとの上限は設けられていません。
発送方法
チルドゆうパックの発送方法は、郵便局への持ち込みのみです。クール宅急便や飛脚クール便のような集荷のサービスはありません。
オプション
荷物の破損・汚損・未着などに対し、損害要償額の範囲内で実損額を賠償するセキュリティサービスや、代金引換が利用できます。
注意事項
チルドゆうパックを利用する際は、発送前に必ず予冷を行うことが大切です。
3社徹底比較・自分にはどのサービスが合う?
どのサービスを選べば良いのかわからない…という方向けに、3社の特徴に合わせたシチュエーションをご紹介します。
クール宅急便
- 自宅近くにヤマト運輸の営業所がある
- 集荷に来てもらいたい
- 割引サービスを併用したい
- 冷凍のクール便を利用したい
クール宅急便は冷凍・冷蔵ともに同一料金です。クロネコメンバーズに登録することで割引率も上がるため、荷物を多く発送する人にはおすすめといえるでしょう。
飛脚クール便
- 自宅近くに佐川急便の営業所がある
- 集荷に来てもらいたい
- 冷凍のクール便を利用したい
- ゆうパックの保冷配送サービスも併用したい
佐川急便と日本郵便は2022年3月以降、協業を開始しています。今後も2社の協業による取り組みは順次拡大予定となっており、メリットが増えるので、使いやすくなるのは間違いありません。
チルドゆうパックを選ぶべき人
- 自宅近くに郵便局がある
- 15㎏以上の重い荷物を送りたい
- 複数の荷物を送りたい
- 生ものを送りたい
チルドゆうパックは荷物のサイズが豊富で、サイズに関係なく重量制限は25㎏と重たいものまで対応可能です。 同一の宛先に複数の荷物を送る場合などは、割引制度もあるため、チルドゆうパックがおすすめです。
賢く使い分けて上手に節約を!
生活環境や荷物の形状、個数などで適したサービスは変わってきます。
- 60サイズはチルドゆうパックが一番お得
- 80・100サイズはクール宅急便が一番お得
- 140サイズは飛脚クール便が一番お得(クール宅急便は取り扱いなし)
- 個数が多い・重量のある場合は郵便局のチルドゆうパックがお得
- 割引サービスを活用したいなら宅急便のクロネコメンバーズ加入がお得
など、クール宅急便・飛脚クール便・チルドゆうパック、3社のサービス内容を理解しておくことで、よりお得な選択ができます。 上手に使い分けて、クール便を賢く利用しましょう。