「コースを変更する」ボタンで自然な定期購入への誘導
やずやのスマートフォンECサイトは、定期購入のしやすさが秀逸です。
サイトの随所に「コースを変更する」ボタンがあり、自然な導線で定期購入を促している点が参考になります。「コースを変更する」ボタンは、運営側の売り込みにならないように適切なタイミングで表示し、お客様のメリットを伝えていることから、自然で嫌味のない導線に感じます。
たとえば、定期購入ではない「1回だけのお届け」を指定しカートへ入れると、「定期便に変更すると10~20%お得!」という告知とともに「コースを変更する」ボタンが商品表示欄の直下に表示されます。カートに商品を入れているということはその商品に興味があるわけですから、不自然な誘導にはならないでしょう。
その誘導に従って、カート画面から定期購入へ変更してみます。すると今度は、告知の文面が「3ヵ月に一回お届けコースが便利」と変わり、次のグレードの定期メニューを案内します。一番よい商品(高い)ではなく、ユーザーの商品への関心を保てるようにあくまでも案内する商品は「次のグレード」の商品(定期購入期間)です。この点はお客様の気持ちをよく考えている表現・仕様であると考えます。
単品通販であり、定期購入との相性がよい健康食品サイトであるので、すべてのショッピングサイト(アパレル、家電などすべて)に該当するわけではありませんが、無理強いしないレコメンドという視点では参考になる点もあるのではないでしょうか。
ちなみにやずやのサイトでは、一番いいグレードの定期購入を指定しているとコース変更ボタンはあるものの、「10~20%お得!」の文言があったところには何も書かれておらず、できれば今指定している一番いいグレードでの購入をして欲しいサイト運営者側の考えが見て取れます。