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すぐ売れる!と評判のフリマアプリ『メルカリ』 CtoCプラットフォームの今後を小泉文明さんに聞く

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2014/04/03 08:00

150万ダウンロード、月間流通額数億円を誇るフリマアプリ「メルカリ」。ユーザーが売り手にもなれば買い手にもなるCtoCのECの世界とは? 同社取締役の小泉文明さんにお話をうかがった。

ユーザーが売り手になり買い手になる フリマアプリ「メルカリ」

――地方の主婦の方も使うような、商品ジャンルもユーザーも幅広いイメージです。

フリマアプリ「メルカリ」

 「そもそもインターネットサービスのユーザーは首都圏によりがちですよね。それに比べたら、地方も含めた大衆層が多いイメージです。スマートフォンではじめて、ネットサービスをアクティブに使い始めたような方たちが使ってくださっています。オークションサイトを知らない、やったことがない層に、スマホで3分くらいで出品できるので、本当に簡単にできる!という驚きとともに受け入れられているみたいですね。

 これまでのeコマースは、目的消費型の消費が多かったように思います。明確に欲しいものがあるから楽天やAmazonに行って、比較して買う。一方『メルカリ』のようにスマートフォンアプリを中心にしたコマースは、コミュニケーションに近いと思っています。

 商品はタイムライン形式で見せています。Facebookで誰かがおもしろいこと書いていないか、Twitterで話題になってるニュースはと探しに行くような感覚で、欲しいものが明確でなくても、いいものが出てないか、オトクなものがないかと見に行くようなコミュニケーションが、スマートフォンと相性のいいコマースではないかなと」

――『メルカリですぐ売れた!』というブログやつぶやきをよく見ます。

 「それもタイムラインが大きいでしょうね。オークションサイトは、どうしても落札まで多少時間がかかりますが、すぐ買えるのがスマートフォンのCtoCコマースに合っている気がします。購入者はタイムラインを見て、『何これ、安いじゃん!』という感じで買う人が多いでしょうし、出品者もお金を稼ごうというよりは、自分には必要ないけれど捨てるのはもったいないから誰かが買ってくれたらいいな、そのお金で自分も新しいものが変えたらいいなというような、ちょっとしたラッキーを探している。エンタテイメントとして買い物を楽しんでいる感じはしますね。

 商品が増えるにつれ、検索機能が使われるケースが増えてきています。タイムラインを見ながらも、お気に入りのブランドは検索すると。一度検索すると、その検索結果が保存できます。ブックマークするみたいな感じかな」

小泉文明さん
株式会社メルカリ 取締役 小泉文明さん

――大衆層にも使いやすい工夫ですね。

 「僕は以前は『mixi』の経営をしていましたが、ユーザー層は近いなと思っています。気をつけるのは、インターネットの常識を押しつけないこと。ユーザーインターフェースをシンプルにしたり、ナビゲーションをしたりというのは意識していますね。

 たとえば、配送はどうしたらいいか皆さん悩むんですが、配送についてのわかりやすい説明ページを設けてアドバイスしています。また、『やることリスト』があって、『商品を郵送してください』『お金を振り込んでください』といった指示が出るので、初心者のユーザーさんでもそのとおりにやれば取引ができる仕組みになっています。

 加えて、カスタマーサポートを含め、安心安全に取引できるというところは強化していこうと肝に銘じています。たとえば、購入者から入金されたお金を一度プールして、出品者に商品を送っていただき、受け取ったユーザーがチェックしてOKサインが出たら、それではじめて出品者にお金が入る仕組みになっています。これがうまく機能して、トラブルは少なく済んでいます。真ん中に僕らがうまく介在するということですね」


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