売れるネット広告社グループ株式会社は、連結子会社の売れる越境EC社を通じて中国大手ECプラットフォーム「JD.com」と提携。「中国向け買取仕入れサービス」プロジェクトの始動を発表した。

同サービスは、売れる越境EC社が日本国内の優良メーカーやブランドから商品を買取仕入れし、JD.com上で中国の消費者に販売するモデル。従来、日本企業が越境ECを実施する際は販売側がモール出店+在庫リスクを抱えるケースが多かったが、今回のスキームは、売れる越境EC社が仕入れリスクを肩代わり。メーカーの負担軽減と販路拡大両面のメリットを提供する。
なお、中国消費者にとって安心して買える環境を確保するため、同社はJD.comの物流・決済・ユーザー基盤を活用。今後は、2025年度末までに数社の日本メーカーを対象に買取仕入れスキームと中国販売の実証を開始し、中期的には化粧品・健康食品・ベビー用品・家電などのカテゴリー拡大に加え、SNS・ライブコマースとの連携強化や海外販路提供、広告運用の支援を強化する計画としている。
同社は今回の施策により、日本製品の中国市場でのプレゼンス向上とともに、将来の売上成長と収益モデルの多様化を目指すという。
