ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「マーケティングオートメーション利用実態調査」の結果を発表した。
本調査は、企画、マーケティング、広報、販売促進、市場調査・分析(リサーチ)の職種に従事している20代~50代の男女541名を対象にしている。調査の概要は下記の通り。
MAの選定では、知名度よりも、費用やサポートなどの運用条件を重視
MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入を検討しているマーケターを対象に、MA選定の際に重視する事項を聞いたところ(※複数回答あり)、「月額費用」(42.0%)を挙げた人がもっとも多く、次いで「初期費用」(38.6%)、「サポートの充実度」(35.2%)となった。そういった運用面での条件を、「ツールの知名度」(14.8%)や「ベンダーの知名度」(12.5%)よりも重視していることがわかった。
一方、すでに導入済みのマーケターに同じ質問をしたところ、もっとも多く挙がった事項は「自社のマーケティング手法との相性」(50.6%)で、次いで「サポートの充実度」(48.3%)、「月額費用」「ツールの操作性」(ともに、43.8%)となった。
ジャストシステムは、「選定を重ね、実際の活用イメージを強く持てるようになるにつれ、条件の優先度が変わっていくのかもしれない」とのコメントを添えた。
MAツール認知度No.1は「Pardot」、2位は「SATORI」
MAについて詳しく知っているというマーケターを対象に「知っているMAツール」について質問したところ、認知度がもっとも高かったMAツールは「Patdot」(59.4%)となった(※複数回答あり)。2位は「SATORI」(54.5%)、3位は「Adobe Marketing Cloud」(37.8%)だった。
MAにもっとも期待しているのは「マーケティング活動の効率化」
MAを認知しているマーケターを対象に、「MAツールにもっとも期待していること」を1つ挙げてもらったところ、「マーケティング活動の効率化」(26.9%)がもっとも多く、次いで「顧客アプローチの自動化」(18.3%)、「見込客アプローチの多様化」(17.7%)となった。
マーケティング担当者がいる企業の約17%がMAを導入済み
全回答者のうち、MAツールを「導入している」と回答したマーケターは16.5%、「導入していないが、今後導入予定」のマーケターは16.3%だった。
「マーケティング分析」「キャンペーン管理」にMAツールを活用
MAツールを導入済みの担当者がよく使うMAツールの機能に関する質問では、「マーケティング分析」(44.9%)、「キャンペーン管理」(31.5%)、「Web解析」(25.8%)となった(※複数回答あり)。
【調査の実施概要】
調査名 :「マーケティングオートメーションに関する実態調査」
調査期間 :2017年2月3日(金)~2月6日(月)
調査対象 :事前のスクリーニング調査で「企画、マーケティング、広報、販売促進、市場調査・
分析の職種に従事している」と回答した全国の20代~50代の男女541名