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Amazonはなぜ変化に強いのか?海外大規模ECが採用する「マイクロサービスアーキテクチャ」の仕組み

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 コマーブル代表の橋本さんに、自社ECサイトを構築するシステムにおけるテクノロジーの使い方や、考え方の定石を紹介していただく本連載。第2回は、マイクロサービスを紹介。システムを分割することで複雑性を減らし、変化に強いシステム構築を進める方法について解説します。

 前回は、ECに関連するシステムをSoR(正しく記録するシステム)とSoE(顧客との絆を深めるシステム)という2つの観点から見て、「ECシステムの改善を続けるため、それぞれの特性に合わせた取り組みをしよう」という話をした。今回はAmazonを例に、ECシステムの改善を進めるためのシステム構成として、「マイクロサービス」を紹介する。

 1つのパッケージやスクラッチ(新規開発)のシステムでSoEを実現するのは難しい。一度システムを導入したからと思考停止せず、自社にあった適切なサービスを組み合わせて構築・運用する方法に触れてみよう。

Amazonは大量のサービスから構成されている

 Amazonで「Nike shoes」とタイプするだけでバックグラウンドでは170以上のサービスが動く(※1)という。1つのプログラムではなく、複数のプログラムが複数のサーバーでサービスとして動いているのだ。実際に内部を知っているわけではないため想像ではあるが、各機能がサービスとして以下のように分かれているはずだ。

  • 検索を実行するサービス
  • 商品情報を表示するサービス
  • 関連商品を表示するサービス
  • ユーザーのアカウント情報を管理するサービス
  • ユーザーの行動履歴を取るサービス
  • カートの情報を表示するサービス
  • カートの情報や行動履歴を元にレコメンド情報を表示するサービス
  • レビュー情報を表示するサービス

 このように、「複数のサービスを組み合わせてシステムを構築する手法」をマイクロサービスという。

 今回は、マイクロサービスの導入がどのようなケースに有効で、自社ECにどのようなメリットをもたらすかを説明する。マイクロサービスを導入している日本のEC事業者は多くないが、概要を把握するだけでも自社ECの改善のヒントになるので、システム担当以外の方にも是非読んでいただきたい。

※1:Microservices の調査:Amazon.com におけるマイクロサービス・アーキテクチャとは?

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