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AIを用いたECサイト改善で「商品力に左右されるEC」から脱却へ WACULの大津さんと語る

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2016/11/15 08:00

 運営堂の森野さんが、日々の情報収集で気になったことをインタビューしていきます。今回はWACULの大津裕史さんに、AIでECサイトを改善する方法についてお聞きしました。

編集部よりお詫びと訂正

記事公開当初、分析するための統計的な目安として、『月間の訪問数1万』と記しておりましたが、正しくは『年間の訪問数1万』でした。訂正してお詫びします。

 WACULさんと言えば、Webサイト分析人工知能である「AIアナリスト」です。そのAIアナリストを用いてECサイトは改善できるのか、という点についてお聞きしました。改善の秘訣は、常に進化するAIと成果に真正面から向き合う、アナリストとしての矜持でした。

運営堂・森野さん(左)と、WACUL・大津さん(右)

改善提案の8割が実行され、約50%が予測を上回る結果を出している

森野 まず前提として、AIアナリストはモールには導入できないので、自社サイトの話になると思います。分析を行うためには、ショップへのアクセスが相当な数必要でしょうか?

大津 月間の訪問数が最低3,000から4,000あれば、分析できなくはないです。ただ統計的な話をすると、年間の訪問数1万、コンバージョン100以上が目安でしょうか。

森野 月間の訪問数が3,000規模なら、AIアナリストを使う以外にもやれることがありそうですしね。まずは安定して売れてから、ということでしょうか。EC事業者さんは日々やることが多く忙しい。AIアナリストを導入してたくさんの提案をいただいたところで、それを実行できるのでしょうか?

大津 案外大丈夫です。これは全体の数字でECに絞っての数字ではないのですが、AIアナリストのデータをもとにご提案した施策に対して、8割は実装していただけます。そのうちの約46%の施策が予測していた成果の上がり幅を上回り、かつクライアントから成果が上がったと認識したというお墨付きをいただいています。残りの約54%のうち、7、8割は現状維持に近く、残り10%はなぜかちょっと悪くなってしまうという結果が出ています(※データは2016年9月15日取材時のもの)。

 ECの場合は、カートまわりなどにシステム的な制約があることが多いので、当社のアドバイザーがそれをキャッチアップして配慮した施策を出さなければならないので大変ですが、そこさえうまく行けば実装していただけます。当社の社内評価には実装率がついてくることもあり、スタッフは実装していただくために一生懸命やってくれています。

森野 なるほど。私の提案はほぼ実装されないのに(笑)。お金がない、忙しい、この2つを出されてしまうと、こちらとしては如何ともしがたい部分があるのですが……。

大津 当社の場合は、クライアントの満足度がないと契約を切られるので、シビアに数字を追っています。満足度とは何かというと、究極は成果です。次は何かというと、実装です。提案が実装されていないことが続くと、ツール自体の意味がないということになってしまいますから。

森野 確かに成果と実装率は大切ですよね。

大津 ちなみに、データを扱う他のサービスも同じ状況だと思います。先日、同業者の方に話を聞きましたが、まったく同じ悩みを抱えていて、施策を提案するけど実装していただけないと。実装していただけても、数字が伸びた、伸びないで判断されて、提案自体がなかなか評価されない。当社も同じなので、どうしたら実装していただけるか、どうすれば成果が上がったと認めていただけるかを考え、丁寧に提案を行っています。

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