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[対談]コーディネート画像からの購入が4割!ジャパンイマジネーションさんとガールズ系ECを語る

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アパレルEC関連のさまざまなゲストをお招きし、メガネスーパーでECを統括する川添隆さんと対談していただくこのコーナー。第9回は、CECIL McBEEなどのブランドで知られる、ジャパン イマジネーションの口脇さんが登場です。

「CECIL McBEE」のECはコーディネート画像で右肩上がり

川添(メガネスーパー) まずは口脇さんのこれまでのキャリアから、お話しいただけますか?

口脇(ジャパンイマジネーション) アパレルメーカーに新卒で入社し、そこから、ウェブプロモーション会社、ファッション通販モール会社、アパレルメーカーのECを経て、現職に至ります。アパレルの軸で、実店舗からモールEC、自社ECと経験してきました。

川添 はじめてお会いしたのは数ヶ月前だったと思いますが、実は、僕が前職でガールズ系ファッションECを担当していた当時、競合としてキャリアがかぶっているはずなんです。けれど、ガールズ系のEC担当者間で横のつながりがなかったので、お会いする機会に恵まれなかったんですよね。それでも、とくに「CECIL McBEE」は、ガールズ系ではトップブランドですから、常に動きは注目していました。現在、WEB事業室の室長というお立場ですが、どこからどこまでを見てらっしゃいますか?

口脇 自社EC「Ailand(アイランド)」とファッション通販モールの運用から、会社全体のウェブプロモーション、CRM、SNSの運用・管理までを見ています。自社ECとファッション通販モールの売上比は半々くらいで、どちらにも注力するというスタンスです。

川添 社内でECにかかわるメンバーは、何名くらいいらっしゃいますか? 自社ECに関しては運用代行会社さんが入られていると思いますが。

口脇 通販担当者は、現在8名ほどですね。WEB事業室で4名、ブランド側の通販担当者が4名です。運用代行会社様には、販売に至るまでの準備をすべてお任せしておりますので、当社側では予約を含めた販売在庫の準備、ブランドの色を表現するための画像手配や施策の立案を実施するといった役割分担です。今後は、ECにおけるブランディングにより力を入れていきたいので、WEBとブランドの連携を深める仕組みを構築しているところです。

川添 運用代行が入っているとはいえ、メーカー側のディレクションや、ブランドごとのメンテナンスを細かく行うことによって売上は上がっていくので、社内メンバーは必要になってきますよね。今、売上アップのために、どんな施策に取り組んでいらっしゃいますか?

口脇 企画コンテンツや商品画像の改善です。これまでは、運用代行会社様の提案を受ける形だったのですが、ブランドの世界観をいちばん理解しているのは、やはりブランドの担当者ですから、その意見をもっと反映させられるように取り組んでいます

川添 画像はファッションECでは売上を左右する重要な要素なのでその改善が図れているのは本腰が入ってきている証拠です。コーディネート画像が、かなり売上に貢献していると聞きました。

口脇 現在、約160店舗のブログを自社ECサイトに併設しているのですが、1日に300記事、月間1万記事ほどアップされます。ブログに上がった画像を、「スタッフコーディネート」として自社ECに連携して、コーディネート画像の商品がそのまま購入できる仕組みです。自社ながら、この更新数はすごいなと感じています。お客様の閲覧数も増加していて、スタッフコーディネート画像経由でご購入いただく割合が、EC全体の約4割まで来ています。

川添 EC全体の約4割とは、すごいですね! しかも、EC側でコーディネート画像が自動的に増えていく仕組みによって、業務効率のアップにも、ECのメディア力・販売力の強化にも効いてくる。自社ECにブログを併設したリニューアルを行われたのは、2014年4月だったでしょうか。店舗ブログは以前からあったと思いますが、ECサイトに併設となり、投稿が増え、購入につながるようになったわけですね。

口脇 実店舗のスタッフに特別なノルマがあるわけではないのですが、積極的に取り組んでもらっています。実店舗のスタッフと共に、全社をあげてECの売上を上げているという感じがあります。

川添 すばらしい体制になってきていますね。CECIL McBEEひとつとっても、ラインによっていろいろなテイストがあるので、それぞれでコーディネートが組めるスタッフの投稿は、参考になるからよく見られるでしょうし、結果として売上にも貢献している。スタッフブログ自体への流入はどこからですか?

株式会社ジャパン イマジネーション 営業本部 WEB事業室 室長 口脇啓司さん。アパレルメーカー、ファッションEC数社を経て、現職。自社EC「Ailand(アイランド)」ほか、WEBプロモーションからSNS管理までを統括。

口脇 ソーシャルでのシェアもあるのですが、直接、自社ECに来て、コンテンツとしてブログを見ていただくことが多いようです。ブログのアカウントを移行して、自社ECと併設する際には、以前と同様に見ていただけるか心配しましたが、継続して読んでいただけていますね。ブログやコーディネート画像の投稿は、ECのためだけではなくて、実店舗でのお客様とのコミュニケーションにも役立っているようです。そのバランスもいいのかもしれません。

川添 ガールズ系アパレルにおけるブログを書く文化は、もともとブログによるお客様とのコミュニケーションを延長とした店舗のプロモーションとして、スタッフから自発的に始まっていることが多いですからね。ブログを書き、写真を投稿し、シェアするスタッフにファンがついて、影響力を持ってくると、結局はECにもブランドにも貢献してくれるんですよね。あらゆるアパレルブランドがこういった仕組みを欲しがっていますが、なかなかできないのは、システムの問題ではなく、人の問題がほとんど。御社は今両方が整っている、万全の状態ですね。


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