株式会社シナブルは、20代から60代でECサイトを月1回以上利用している人を対象に、「ECサイトのコミュニケーション」に関する調査を実施したと発表。ここでは、調査結果の一部を紹介する。
好ましい通知方法は年代によって異なるのか
まず「ECサイトから通知が届いたらすぐに確認する・利用しやすいと思う方法」については、次のような回答結果となっている。

通知チャネルとして最も利用されているのは「メール」だが、20代に限っては「LINE」が最多という結果に。また、50代以降になると「メール」の利用率が7割を超えるなど、年代によってそれぞれの割合に差が出ている点も特徴となっている。
また、20代では「アプリ」が45.1%を記録する点からも、若年層はリアルタイム性と操作性を重視し、スマートフォンに最適化された媒体を好む傾向があることがうかがえる結果となった。
ECサイトからの通知が届くのが好ましいタイミングは?
次に紹介されたのは、「ECサイトからの通知が届くのが好ましいタイミング」と「そのタイミングが好ましい理由」について。次のような結果となっている。

通知が届くのが好ましいタイミングについては、約半数が「特にない」と回答したものの、約2割が「月~金曜日の夜」と回答する結果に。
なお「特にない」以外の回答をした人に「そのタイミングを好ましいと思う理由」について聞いたところ、上位に挙げられたのは「ゆっくり確認する余裕があるから(42.3%)」「帰宅した後に確認できるから(31.0%)」「家にいることが多いから(25.3%)」といった理由であった。ここからも、帰宅後の自由時間やスマートフォンを操作する頻度の高い時間帯が、通知を送るのに最も適した時間であることがうかがえると同社は分析している。
興味を持つ通知内容は?
続いて、同社は「ECサイトからの通知で興味を持つ内容」「通知を見て、つい購入してしまうケース」について調査を実施。興味を持つ内容については「セールのお知らせ(60.0%)」が最多で、「ポイントの有効期限のお知らせ(53.4%)」「自分だけが対象のタイムセールのお知らせ(39.8%)」が続く結果となった。

なお、つい購入してしまうケースについては、「クーポンが利用できる(62.1%)」「セールをしている(48.7%)」「ポイントの使用期限が迫っている(42.4%)」が上位という結果に。価格的なメリットと期限の提示が、購買の直接的なきっかけになっている様子がうかがえる。
購入するきっかけになるケースが多い通知方法は?
さらに「ECサイトからの通知方法で、購入するきっかけになることが多いもの」についてたずねたところ、年代別で次のような結果になっている。

「メール」は、中高年層を中心に高く評価されているものの、20代では最初の設問同様「LINE」の割合が高くなる結果となった。
なお、調査からは通知の表現やトーンに「シンプル」「丁寧」「信頼感」が求められることや、ECサイトからの通知がきっかけで「商品を調べる」「比較検討をする」という行動経験者が約7割いることも明らかになっているという。
調査概要
- 調査名:「ECサイトのコミュニケーション」に関する調査
- 調査期間:2025年5月29日~2025年5月31日
- 調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
- 調査人数:1,017人
- 調査対象:調査回答時に①20代/②30代/③40代/④50代/⑤60代でECサイトを月1回以上利用していると回答したモニター
- 調査企業:株式会社シナブル
- モニター提供企業:PRIZMAリサーチ