カード決済手数料0円の「SPIKE」に問い合わせ殺到中
BASE、STORES.jp、Yahoo!ショッピングなど、EC関連のサービスで「無料」は耳慣れてきた感がある(十分、画期的なことだけれど)。
それでも、クレジットカード決済手数料0円には驚かされた。SPIKEについてのまとめページは9万PVになろうとしているし、TechCrunchの記事には2,000近い「いいね!」がつくなど、2013年のサービス発表以来、多くの人が注目しているサービスなのだ。
なぜ0円にできたのか。簡単に言うと、SPIKEには月1,000万円の取引を超える企業が使う「ビジネスプレミアム」というプランもあって、こちらを利用する企業からの収益でビジネスモデルが成り立つと目論んだからである。
「決済サービスは、パレートの法則というか、ハイエンドの企業さまがかなりのトランザクションを占めています。そこで、ハイエンドの企業さまからきちんとお金をいただければ、決済手数料0円でも、サービスとして拡張できると考えました。
考えかたは、GoogleやFacebookのようなフリーミアムモデルのウェブサービスと同じです。パレートの法則は8:2だと言いますが、実質的には99:1くらいかもしれない。99%にあたる中小や個人事業主の方たちからは、できるだけお金をいただかずにサービスを提供したい」(メタップス代表・佐藤さん)
とはいえ、もちろんビジネスプレミアムプランを利用する企業にもメリットは当然ある。試験導入ながら本格稼働している企業からは、決済手数料の大幅な削減につながったという喜びの声も届いているそうだ。
フリープラン | ビジネスプレミアム | |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額 | 無料 | 3,000円 |
上限決済額 | 月100万円まで | なし |
決済手数料 |
0%+0円 ずっと無料 |
月1,000万円までは0%+0円 超過分は2.5%+30円 |
SPIKEを提供するメタップスという会社は、EC事業者には耳慣れないかもしれないが、最近ならスマホアプリの収益化支援をメインビジネスとしている。2013年には10億円の資金調達、2014年には元Googleの村上憲郎さんが顧問として入っている。
決済サービスでベンチャーは心配という人もまだいるかもしれないが、サービスをすぐにやめてしまうとか、そういった心配は杞憂だろう。