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メルカリは転売禁止?ルールをきちんと理解して取引を楽しもう!

 近年副業への関心が高まり、2018年には厚生労働省が副業・兼業に安心して取り組めるように『副業・兼業の促進に関するガイドライン』を設けました。中でも『転売』は人気があり、メルカリなどのフリマサイトを利用しているケースも少なくありません。メルカリは大手のフリマサイトとして多くの人が利用していますが、そもそもメルカリでは転売をどのように扱っているのでしょうか?この記事ではメルカリの転売に関する基本的なルールについてご紹介します。

メルカリの転売の禁止事項に関する基礎知識

 購入した商品を自分で使わずそのままメルカリで販売する…これがメルカリ転売といわれる方法です。

 メルカリでは転売に対してどのように取り組んでいるのか、メルカリ転売に関する基礎知識を確認しましょう。

メルカリで定められている禁止行為

 メルカリでは一般的・常識の範囲内の転売は禁止されていません。

 しかし『禁止されている取引』が定められています。

無在庫販売
  • 出品時に手元にない商品を販売すること
  • 発売前・公開前の商品を予約や取り寄せで販売すること
マネーロンダリングにあたる行為
  • 架空の商品をクレジットカードで購入し現金化する行為
  • 複数アカウントを所持し出品者自身が購入したり関係者が購入したりする行為
商品の交換
  • お互いの商品を値下げして購入しあうこと
  • 一方が商品の差額のみを支払いお互いの商品を交換すること

 参考:禁止されている行為|メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

 メルカリは本来、自分自身が不要になったものを販売するという目的で運営されています。

 メルカリではルールを厳しく設定しており、上記以外にも禁止されている行為が細かく定められていますので、利用前にしっかりと理解することが重要です。

メルカリで禁止されている転売と判断される基準

 メルカリ悪質な転売と判断される基準は複数あります。

  • 定価よりも高額な価格設定
  • 転載画像の掲載
  • 同一商品の大量出品
  • 無在庫での販売

 上記の基準以外にも、トラブルに発展したユーザーからの通報なども少なくありません。

メルカリで禁止行為を行った場合・ペナルティは?

 メルカリで禁止されている行為を行った場合、どんなペナルティが課されるのでしょうか?

アカウントの利用制限

 メルカリ悪質な転売行為やルール違反が確認された場合は、アカウントの利用制限がかかり、一時的にメルカリが利用できなくなります。

 アカウントの利用制限期間は事象によって異なり、数時間程度の場合もありますが、複数回のルール違反の場合は永久的にアカウントが停止されます(アカウント自体が取り消されます)。

最悪の場合は刑罰が科せられる

 現在の日本において、転売自体は禁止されていませんが、法律に触れる行為を行った場合は、刑罰が科せられます。このケースには偽ブランドの販売などが該当します。

 ブランド品の出品の場合は、ロゴを無断で使用した商品の転売も禁止されています。

 メルカリ内でのルールだけではなく、法律に則った取引をしないと、罰金や懲役などの刑罰が科されるので、十分な注意が必要です。

メルカリで禁止されている転売と疑われるケースとは?

 ルールを知らないで取引したために、悪質な転売やルール違反とみなされるケースがあります。

 思わぬペナルティを受けないためにも、紛らわしい行為はしないことが重要です。

 禁止されている基準を前項で書きましたが、ここでは1つ1つの項目を詳しく説明します。

画像と実際の商品の相違

 実際の商品と画像が異なるケースは、転売を疑われてしまいます。

 実際の商品の画像がないということは、無在庫販売である可能性が高くなるからです。

 別のサイトからの引用画像やカタログの画像の切り取りなどは使用せず、実際に販売する商品の画像を掲載しましょう。

同一商品の大量出品

 同じ商品を大量に出品していると、悪質な転売とみなされます。

 メルカリは個人間の取引を目的としているため、個人で同じ商品が大量に出品されることはないと考えているのです。

 同じ商品を大量に出品する行為は避けなければいけません。

梱包材の相違

 商品説明と異なる梱包材で配送をすると、転売とみなされ購入者からクレームになる恐れがあります。

 商品説明に梱包材を掲載するのであれば、必ず実際に使用する梱包材を撮影して載せるようにしてください。

メルカリで禁止されている転売とみなされないためのポイント

 メルカリ悪質な転売と判断されれば、アカウントの停止などペナルティが課されます。

 メルカリを楽しんで利用するために、ペナルティを受けないように心がけるポイントを5つご紹介しましょう。

同一商品を大量に出品しない

 同一商品を大量に出品することはやめましょう。

 万が一、間違えて大量に購入してしまった商品を売りたい場合は、商品説明に経緯を掲載してください。

 個人間の取引であることを忘れないようにしましょう。

禁止されている物品を販売しない

 メルカリで禁止されている物品を販売しないことも大切です。

【例】

  • 電子チケットや電子クーポン・QRコードなどの電子データ
  • 偽ブランド品・正規品と確証のないもの
  • 危険物や安全性に問題があるもの
  • 医薬品・医療機器
  • たばこ
  • 現金・金券類・カード類
  • サービス・権利など実体のないもの  など

 参考:禁止されている出品物|メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

 メルカリの公式ホームページには、出品してはいけない物や禁止されている出品物を取り扱った場合のペナルティが明記されています。

 『知らなかった』では済まされないことですので、利用前に必ず確認しましょう。

ブランド物の取り扱いに注意する

 ブランド品の偽物の販売は、法律における違法行為になります。

 メルカリでもブランドの偽物の販売は禁止されていますので、ブランド品を出品する場合は正規品であるかどうか確認が必要です。

 中には偽物とわからないような精巧な物もありますので、自分がブランド物を購入する際に信頼できるところから購入することを心がけてください。

商品の相場を見極める

 メルカリで出品をする際は、商品の相場を見極めてから価格設定を行いましょう。

 現在メルカリでは、出品時に商品のバーコードなどを読み込ませることで、商品概要や相場が自動で表示できるようになっています。

 法外な金額を設定してしまうと、売れないだけではなく悪質な転売とみなされてしまうため、注意してください。

誠実な対応を心がける

 個人間とはいえ、物品の売買をするのですから、誠実な対応を心がけましょう。

  • コメントには迅速に返信する
  • 値下げ交渉には丁寧に対応する
  • 購入が確認されたらすぐに発送する
  • 発送時の梱包は丁寧に行う

 など、購入者から評価されるような対応をしなければいけません。

 顔の見えない取引だからこそ、対応次第では商品がまったく売れない・クレームとして通報されるなどのトラブルを生みやすくなるため、誠実な対応はとても重要になります。

メルカリの転売に関するルールを理解して取引を楽しもう

 メルカリ転売自体を禁止しているわけではありません。

 ただし悪質な転売や禁止行為などを行った場合は、相応のペナルティが課されます。

 メルカリは誰でも簡単に始めることができるフリマアプリですが、利用前にルールをきちんと理解してから始めることが重要です。

 公式サイトには丁寧な説明がありますので、確認の上さまざまな取引を楽しみましょう。

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この記事の著者

EC研究所(イーシーケンキュウジョ)

ECについての情報を調べ、まとめてお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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