1/27福岡開催「ECzine Day 2016 FUKUOKA」
年が明けて1月、「2016年福岡で考えるこれからのEC、変わること変わらないこと」と題し、福岡でイベントを開催した。
基調セッションは、warmth 西井敏恭さん、ガシー・レンカー・ジャパン藤原尚也さん、JIMOS 川上智子さんというメンバー。「通販企業のデジタルシフト、先進企業に聞く最優先施策とポイント」と題し、ディスカッションを行った。
ガシー・レンカー・ジャパン、JIMOSともに、業績だけを見ていれば、従来のマスメディアに広告を出稿し、電話で受注するスタイルでもビジネスを継続できそうに見えた。事実、売上は右肩上がりで伸びていたからだ。
しかしながら、デジタルシフトを決め、現在加速度的に推進、もしくは終わらんとしている。きっかけ、具体的な広告費や組織・体制などを、イベント限定で公開し、その都度起きてくる問題や成果について、実際に社内でデジタルシフトを推進する「中の人」に役立つ意見が飛び交った。講演の詳細はこちら。
次に、MICROAD DFs 井上茂樹さんが登壇。昨今のEC事業者からのニーズとして「新規ユーザーの獲得」があるが、ダイナミックリターゲティングだけでは、それがかなわずにいた。そこで新たに提案するのが、外部の共通ポイントサービス、ASPカートのデータも活用して配信するダイナミックオーディエンスターゲティングだ。これらのデータをもとに、ユーザーの趣味趣向に合わせて、商品リストを自動生成し、広告配信を行うとプロダクト。
2015年7月にリリース後、3ヶ月でマイクロアド社に任された広告予算比率の20%を占めるまでになり、CTR2倍・CVR1.5倍向上、新規ユーザー購入単価30%向上といった成果に結びついているそうだ。
MICROAD DFsの後は、ブレインパッド、ユーザーローカル、プラスアルファ・コンサルティングの順で、プライベートDMP、マーケティングオートメーション、Web解析、CRMシステムについて解説するとともに、事例を紹介した。
最後の特別セッションの登壇者は、アンダス 前田哲郎さん、アサツーディ・ケイ 本松慎二郎さん、えそらフォレスト 林田七恵さん。「次世代ダイレクトマーケティングのヒントを探る!押さえるべきポイントはここだ!」をテーマにディスカッションを行った。
歴史あるダイレクトマーケティングだが、時代の変化とともに、5年前と同じやりかたでは成果が出にくくなっていると言う。そうした状況下で、ブランディングも含めた新しいダイレクトマーケティングに取り組むための、考えかた、キーワード、2016年以降主流となるであろうテクノロジーを紹介し、意見を交わした。