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ECzineニュース

キリンホールディングス、「輸配送戦略」と「拠点戦略」の両輪で物流2024年問題へ対策

 キリングループロジスティクスは、トラックドライバー不足を背景とした社会課題「物流2024年問題」への対策として、トラックの集車力・配車力・配送力の向上を主とする「輸配送戦略」と、物流拠点の能力・グループの拠点ネットワークの最適化を主とする「拠点戦略」を強化したと発表。

 同社は2軸の戦略のもと、「トラック運行数の削減」「必要トラック台数の確保」「限られたトラックの有効活用」といった視点で段階的に解決策を実施する考え。

キリングループの「物流2024年問題」への対策

輸配送戦略:運送会社、ドライバーにとって働きやすい環境を作り、集車力の強化につなげる

トラックドライバーの運賃改定

 運賃改定については、従来より次のとおり継続的に対応してきた。

  • 2022年:燃料価格の高騰に対する支援金の新設
  • 2023年:国交省の「標準運送自動車貨物約款」の改定にあわせ、基本運賃とは別に、店頭での付帯作業に対する支払いを新設

 今回キリングループでは、2024年4月に実施されるトラックドライバーに対する働き方改革関連法施行により輸送会社各社の経営に直接的な影響が想定されることから、2024年4月より貨物の運賃改定を実施する。

 なお、キリングループロジスティクスでは、運賃改定後水準において2022年から2024年までの対応すべてを加味した運賃の引き上げ率は、全国平均10.3%(2020年比)とのこと。

 同時に、これまでトラックあたりの輸送する貨物の重量ベースで算出していた運賃を、トラックの車型ベースでの算出に改定。これにより積載状況の変動を受けず、トラックドライバーの安定的な収入につながる環境を整備する。

長距離輸送の削減(長距離ルートにおける中間拠点の設置およびモーダルシフトの加速)

 550Km以上の長距離輸送ルートは、モーダルシフトまたは中継拠点で貨物を積み替えるバウンド輸送に変更することで、トラックドライバーの労働時間を削減する。

拠点戦略:トラックを「待たせない」ことで運行生産性向上を目指す

トラックの荷待ち・荷役時間の削減

 各フォークリフトに搭載する端末(タブレット)に、荷揃え作業指示が送信されるシステムを開発し、トラックが積込場所に到着する前に、貨物を事前に用意しておく運用を整備。また、キリングループの各拠点に、BIツールなどのシステム導入を進め、荷待ち・荷役時間やフォークリフトの作業生産性を可視化。荷待ち・荷役時間にかかる原因分析を迅速に行う運用を構築した。

 同社は、今後もDXの活用推進を通じて、トラックの荷待ち・荷役時間を短縮することで、トラックドライバーの運行生産性向上を目指すとしている。

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