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楽天ラクマ、楽天市場の購入履歴から出品できる機能を実装予定 クロスユースの促進を図る

 2023年9月1日、楽天グループは「楽天ラクマ」および「楽天市場」の連携による「サーキュレーション・ストラテジー」についての記者発表会を実施した。発表会には、同社のコマース&マーケティングカンパニー 執行役員 市場編成部 ジェネラルマネージャー 髙間真里氏、同じくコマース&マーケティングカンパニー ラクマ事業部 ジェネラルマネージャー 長谷川健一朗氏が登壇。具体的な戦略および施策を説明した。

 楽天グループはサーキュレーション・ストラテジーとして、楽天経済圏内における商品の売り買い、そしてモノとカネの循環促進を目指している。そのために強化しているのが、楽天市場と楽天ラクマの連携だ。

 髙間氏は、「物価高騰などの影響により、多くの顧客が価格に敏感になっている。加えて、コロナ禍でECサイトを利用する顧客も増えた。その中で、特にCtoC市場は成長している」と述べ、フリマアプリである楽天ラクマのポテンシャルに触れた。

楽天グループ株式会社 コマース&マーケティングカンパニー 執行役員 市場編成部 ジェネラルマネージャー 髙間真里氏
楽天グループ株式会社 コマース&マーケティングカンパニー 執行役員 市場編成部 ジェネラルマネージャー 髙間真里氏

 楽天ラクマの顧客の年齢層は10代~30代が63.2%を占める。一方、楽天市場では、30代~40代の顧客が特に多いものの、全年代の顧客層をカバーしている。また、メインの取扱商品も二次流通と一次流通で異なっていることから、長谷川氏は「楽天市場と楽天ラクマは相互補完できる関係にある」と説明。「当面の目標として、現在6%である楽天市場と楽天ラクマのクロスユース率を、30%にまで引き上げる」とした。

楽天グループ株式会社 コマース&マーケティングカンパニー ラクマ事業部 ジェネラルマネージャー 長谷川健一朗氏
楽天グループ株式会社 コマース&マーケティングカンパニー ラクマ事業部 ジェネラルマネージャー 長谷川健一朗氏

 さらに髙間氏は、「2022年にアンケートをとった際、楽天市場を利用している顧客の約4割が、他社サービスも含めてCtoCサービスを利用していることがわかっている。そのため、楽天ラクマと楽天市場のクロスユース率30%という目標は、早い段階で達成できると考えている」と意気込みをのぞかせた。

現在6%である楽天市場と楽天ラクマのクロスユース率を、30%にまで引き上げる
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 サーキュレーション・ストラテジー実現に向けた具体的な施策としては、次の3つが進行している。

  1. 「楽天スーパーSALE」および「お買い物マラソン」の期間中に楽天ラクマで1,000円以上購入した顧客へ、通常の「ショップ買いまわり」に加えて+1倍の楽天ポイントを付与
  2. 楽天市場での商品検索時に、検索結果として楽天ラクマで出品される関連商品情報も表示(2022年10月より開始)
  3. 楽天市場で購入後に不用となった商品を、購入履歴「持ち物リスト」から楽天ラクマに出品できる機能を実装(楽天ラクマアプリで2023年1月より、楽天市場アプリで2023年8月下旬より実装予定)

 なお、楽天グループは、2021年6月中に楽天ラクマで初購入または初出品した顧客の、その後1年間の楽天市場における利用状況の調査を実施。その結果、楽天ラクマを新規利用した顧客は、楽天ラクマを利用したことのない顧客に比べ、楽天市場での年間購入金額が8%高くなっていたとのこと。

楽天ラクマを新規利用した顧客は、楽天ラクマを利用したことのない顧客に比べ、楽天市場での年間購入金額が8%高くなっている
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