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ヤフー、「ヤフオク!」「PayPayフリマ」でクレカ不正利用決済額を2019年から約60%削減

 ヤフーは、ネットオークションサービス「ヤフオク!」、フリマアプリ「PayPayフリマ」にて不正決済対策を強化。AIを搭載した独自開発の不正検知システムと人の目により、クレジットカードの不正利用による決済額を2019年から約60%削減したと発表。

「ヤフオク!」「PayPayフリマ」におけるクレカ不正利用額の減少推移

 「ヤフオク!」や「PayPayフリマ」を含めたYahoo! JAPANのコマースサービスでは、AIを搭載した独自開発の不正決済を検知するシステムを導入している。

不正決済を防ぐシステムと人による対策

  不正決済が発覚した場合、Yahoo! JAPANはオークション情報やユーザー情報などを分析し、不正決済の傾向を把握。 この傾向をもとに、特徴をルールとして検知システムに登録していき、出品や落札、決済といったアクションがあった際、このルールを参照して不正判定する。

  また、並行して審査チームでは24時間365日体制でパトロールを実施。 審査チームによるパトロールで懸念があったものは、クレジッドカード会社に照会を実施して、本人による利用なのかを確認することで、不正決済を防いでいる。

  また、日々変化する不正決済手段に対応するため、ルールの判定結果や審査チームの審査結果等のログデータを蓄積、分析している。

機械学習によるルールの自動作成も

機械学習の仕組み

 不正決済の傾向変化により対応できるよう機械学習モデルを活用。検知システムで検知された際の不正判定のログデータを機械学習でスコアリングして、指定スコア以上を不正と判定するようなルールを作成している。

  また機械学習モデルは、パトロールや審査の対応者の感覚を見える化するためにも活用されていて、システムで不正判定された商品タイトルを機械学習し、スコア化。 スコアを日々チーム内で共有することで、対応者の経験年数などによる感覚のばらつきをなくすことにつなげている。

不正決済の防止のためのそのほかの取り組み

 不正決済に使われた情報をその後Yahoo! JAPANの決済サービスで利用できないようにブラックリストとして登録するほか、第三者がYahoo! JAPAN IDを乗っ取り、Yahoo! JAPAN IDに紐づいたクレジットカードで決済を行うといった被害を抑止するための、乗っ取り対策も強化している。

  具体的には、乗っ取り対策として、パスワードを使わないログイン=パスワードレス認証を推奨。Yahoo! JAPANでは、「パスワードレス認証」にSMS認証と生体認証を採用している。

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