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在庫分析クラウドのフルカイテン、合計7億円のシリーズB資金調達が終了 プロダクト開発と採用強化に投資

 在庫の効率を上げる在庫分析クラウドシステム『FULL KAITEN』を開発し小売企業などへ提供するフルカイテンは、新生銀行から新株予約権付融資によって2億円の資金調達を実施した。同調達は2021年6月に実施したジャフコ グループを引受先とする第三者割当増資(5億円)のエクステンションラウンドの位置づけであり、同社のシリーズBの資金調達は合計7億円で終了した。

 同社はFULL KAITENの開発・提供を通じた、2025年12月期を最終年度とした5ヵ年計画を立てている。

 初年度に当たる2021年は、機能を大きく刷新したFULL KAITENバージョン3.0をリリース。その後、小売の現場から要望の多かった新機能を順次実装するなど機能改良を続けており、「小売の在庫効率を上げる在庫分析クラウド」という事業として完成度を上げた。

 続く2022年はFULL KAITENを導入する小売企業を大きく延ばすことで、「在庫分析ツール」の市場でシェアを一気呵成に獲得を目指す。

 そして2023年からは、世界の大量廃棄問題の解決に向けた第2のフェーズに事業が入っていく計画だという。

 具体的には、サプライチェーンの川下に位置する小売だけでなく、川中(卸売、商社、メーカー)へ遡って余剰在庫の問題を解決できるよう、サプライチェーンの川下と川中に散在する販売・生産・在庫に関するデータを集約するためのプロダクト開発を本格化させるとのこと。

 このため、プロダクト開発と採用強化に向けた投資の原資として、シリーズBラウンドの資金調達を2021年に実施してきた。そして今回、エクステンションラウンドとして新生銀行による2億円の新株予約権付融資が完了した。

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