テクノロジーで中小ECの広告も表示されやすい仕組みを実現
システムの初期設定費が0円、月額基本プラン費が1年間0円となるキャンペーンの対象である、成果報酬型ディスプレイ広告運用サービスについて詳しく見ていこう。メディアに直接広告を掲載するのではなく、アドサーバーを経由した第三者配信により、バナー、テキスト等のディスプレイ広告が「成果報酬型」で出稿できるのだが、これは『Performance DMP』を提供するインティメート・マージャーとバリューコマースの連携によって実現している。
「アフィリエイト広告では、広告を掲載するメディアやアフィリエイターさんに対し報酬をお支払いします。メディアは認知度が高い商品や、売れるものを取り上げる傾向にあるため、D2Cブランドや中小規模のネットショップ様の商品は取り上げられにくいという課題がありました。この課題を解決すべく、インティメート・マージャーと連携を行いました。テクノロジーによって、その商品を買いたいと思う人に広告が表示されやすくなるため成果が出やすくなり、結果的に中小ネットショップ様の広告も表示されやすくなります。アフィリエイト広告を始めてみたものの、なかなか成果に結び付かずあきらめてしまった経験のあるショップ様にも、再度チャンレンジいただくきっかけになるのではと思います」(福田さん)
これは、一度サイトを訪れた消費者に対し別サイトを見た際に広告を表示して追いかける、通称「リタゲ広告」の仕組みだ。一度ネットショップを訪れたものの購入せず、後日、広告でその商品を見て思い出して購入したという経験がある人も少なくないだろう。バリューコマースでは、今後もさらなる連携を準備中とのこと。アフィリエイト広告のイメージである「アフィリエイターさんに記事を書いてもらう」だけにとどまらない、さまざまな広告を手軽に利用できるようになる予定だ。
物販に強く、ブランドを大切にするASPの選択を
Shopifyアプリ「アフィリエイト連携(Affiliate Integrate)」と、日本国内アフィリエイトプログラムとして初めて連携したバリューコマース。同社は、いくつかあるASPの中でも「物販」ジャンルの実績が豊富であり、物販を行う事業者が成果を出しやすい環境を整えている。
「アフィリエイト広告は、ネットショップだけでなく金融や人材紹介等、さまざまジャンルでも用いられています。バリューコマースでも、さまざまなジャンルの企業様にご利用いただいていますが、物販のジャンルにも力を入れ、国内初のASPとして蓄積してきた豊富なデータとノウハウを駆使し、規模を拡大してきました。価格.com、LINEショッピング、永久不滅ポイントサイトなど、物販に適した質の高いメディアを含め、延べ85万超のアフィリエイトサイトでメディアネットワークを構成しています」(伊藤さん)
ブランドを重視するD2C事業者なら、不適切な運営が行われているサイトに広告が掲載されるという、ブランド毀損も防ぎたいところだろう。また昨今は、不正クリックなどで不正なアフィリエイト報酬を得ようとする詐欺も発生している。前者をブランドセーフティ、後者をアドフラウドと呼ぶが、バリューコマースでは国内ASPとしていち早く対応し、同社のアフィリエイトプログラムを利用するだけで対策が施されるようになっている。