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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

Shopify×サブスクで広がる物販ビジネスの可能性

ねこ飼いの不満とニーズを尊重 uniamが熱狂を生むために意識するクリエイティブと顧客アプローチ法

 日本に古くから根づく「定期購入」のビジネス。D2CやECビジネスが発展するにともない、ただものを手に入れるだけでなくサービスまで含めた「サブスクリプション(サブスク)」を提供する動きが加速しています。フロアスタンダードの高松さんが、Shopifyでサブスクビジネスに挑戦する企業・ブランドからブランド・商品作りやShopify×サブスク運用に対する想いを聞き出す当連載。第4回は、ねこ専門のフレッシュフードを展開する株式会社uniam(ユニアム)の代表取締役 杉本亜衣氏へインタビューを行いました。

日本で最もメジャーなペット ねこに良質な食事提供を

高松(フロアスタンダード) まず、「uniam(ユニアム)」というブランドについて教えてください。

杉本(uniam) uniamは、「ねこと生きるを、ユニークに。」をパーパスに掲げ、ねこ専門のフレッシュフードを展開しています。従来のペットフード業界には珍しく、ねこだけに焦点を当て、ねこの健康と幸せを第一に考えて商品を開発しています。

(写真右)株式会社uniam 代表取締役 杉本亜衣氏
(写真左)株式会社フロアスタンダード 代表取締役 高松悠氏

高松 ねこ専門のブランドとして展開しているのは、杉本さん自身に特別な想いがあるのでしょうか?

杉本 私自身がねこ好きというのはもちろんですが、あえてねこ専門にした理由は、「市場ポテンシャル」「ペインの深さ」「熱狂性」から来ています。

 1つ目の「市場ポテンシャル」ですが、実は日本で最も飼育されているペットはねこなんです。コロナ禍でねこを飼う人が急増し、2021年の新規飼育頭数は過去9年で最大となりました(一般社団法人 ペットフード協会調べ)。中国でも前年比19%増(犬は4%増)と、世界的にもねこ派が増えている状況です。

 2つ目は、飼い主が抱える「ペインの深さ」。ねこは進化の過程上、犬よりも食事の選り好みが激しく、フード選びに悩む飼い主はとても多いです。一方、供給側の企業も開発ハードルが高く、参入しにくい側面があります。結果として、深い悩みを抱えながらも飼い主側の選択肢が少ないのが現状です。だからこそ、uniamでは他社がやらないアプローチで飼い主の悩み解決を目指そうと考えました。

 3つ目に着目したのは、ねこの飼い主が持つ「圧倒的熱狂性」です。選択肢の豊富さや、革新的なデザイン・機能性といった視点でも犬優先で、ねこが後回しにされてきたペット業界に不満を抱くねこの飼い主は少なくありません。私たちは既存の固定概念に縛られず、ねこの飼い主の独特なニーズを尊重し、コミュニティの共感を呼ぶ商品を作ることで、課題解決と熱狂を生み出したいと思っています。

高松 フレッシュフードを商材に選んだ理由についても教えてください。

杉本 健康な体を作るには、ねこも人間同様、毎日の食事の積み重ねが大事です。しかし、従来型のドライフードは保存性の高さや管理のしやすさが優先された人間ファーストなものばかりでした。ねこにとって本質的にいい食事が何か考えた結果、行きついたのがフレッシュフードです。

 フレッシュフードは、人間の管理のしやすさを除けば、ドライフードやウェットフードよりもねこの身体にメリットが大きいといえます。たとえば、ドライフードの水分含有量は10%以下ですが、uniamのフレッシュフードは約75%です。ねこはあまり水を飲まない生き物ですが、飲水量が減ると尿が濃縮され腎臓に負担がかかります。フードからも水分補給を促し、尿の量を増やすことで下部尿路の健康維持に役立つと言われているのです。

 また、ウェットフードはフレッシュフードと同程度の水分含有量ですが、加工の際に高温処理されるため、食材本来の栄養価が失われやすくなっています。一般的に人間が食べない端材が使用されることも多く、「新鮮な食材・栄養をねこに摂取してもらいたい」「毎日の健康を支えたい」という想いから、商材として選びました。

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この記事の著者

株式会社フロアスタンダード 代表取締役 高松悠(タカマツユウ)

 ふとしたきっかけで購入したアフィリエイトの情報商材を基に、四畳一間の部屋から個人でアフィリエイトを開始。その後、健康食品・美容ジャンルの商品ジャンルで実績を継続的に出し続け、2016年11月に株式会社フロアスタンダードを設立。長年ダイレクトレスポンスマーケティングで実績を残し続けてきた独自戦略でブランド作...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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