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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzine Day 2024 Spring レポート(AD)

P-MAXで新規顧客を強化したい、季節商材の売上効率を高めたい 一手間かければできる効果改善策を紹介

 Google広告が、2021年より提供しているP-MAX。「Performance Max(パフォーマンス最大化)」の略称のとおり、一つの配信でGoogleすべての広告枠への配信をかなえられる同メニューは、今や広告出稿を行うEC事業者にとって欠かせないものといえる。しかし、P-MAXは機械学習による自動最適化だけでなく、人間による運用効果改善が鍵を握ると知っている人はまだ多くないだろう。2024年3月14日開催の「ECzine Day 2024 Spring」では、株式会社メディックス コンシューマーマーケティングユニット 第2営業部1G チーフの神林千早氏が、「P-MAXをもっと伸ばしたいが、拡大施策がわからない」という方に向け、施策の実施方法を紹介した。

フィード・タグ・入札 ポイントを押さえP-MAXの効果を上げよう

 従来は、検索、ショッピング、ディスプレイ、YouTubeなど、配信面ごとにキャンペーンを分けて運用しなければならなかったGoogle広告。これを一つのキャンペーンにまとめ、誰にどんな面を通して配信するか自動で最適化してくれるのが、P-MAXだ。運用の効率化とコンバージョンする顧客の最大化が両立できる点が、魅力となっている。

 P-MAXは、出稿先にショッピングキャンペーンが含まれることから、今やECプロモーションの中心的施策として支持を集めている。eコマースの効果改善に特化したフィード最適化ツール「M-Feed」を提供するメディックスの多品種ECサイト支援事例でも、広告コストシェアの57%をP-MAXが占めているそうだ。

 一度商品フィードやターゲティング情報を設定すれば、自動で効果改善をし続けるP-MAXだが、神林氏は「人間が手を加えることで、より高いパフォーマンスを発揮できる」と説明する。

「同社のP-MAXの配信面別コストシェアを見ても、ショッピングキャンペーンが88%と非常に高い水準になっています。ここを改善すれば、インパクトが大きいことは明らかです」

株式会社メディックス コンシューマーマーケティングユニット 第2営業部1G チーフ 神林千早氏
株式会社メディックス コンシューマーマーケティングユニット 第2営業部1G チーフ 神林千早氏

 ショッピングキャンペーンにおける施策改善トリガーとして、神林氏は「フィード」「タグ」「入札」という三つの軸を紹介。機械学習を最適化させるための土台は、フィードとタグ、入札はプラスαの応用編と考えれば良いという。

効果改善トリガー
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「従来型のリスティング広告は、事前にキーワードや広告文を設定し、それらと親和性が高い検索クエリをユーザーが入力した際に、検索結果一覧に広告が表示される仕組みでした。しかし、P-MAXではフィードに記載された情報をフックに、関連性の高い商品が提示されるようになっています。

 つまり、『フィード内にどんな語句が登録されているか』が表示回数や成果を左右するのです。ECサイトのデータをそのままフィードに流し込む、商品名・ブランド名などの必須項目をとりあえず埋めるといった取り組み方ではなく、顧客に検索されやすそうな単語をフィード内に入れ込む作業が必要となります」

 商材によって必要な情報は異なるが、カテゴリ情報や品番だけでなく「できるだけ多くの情報を詰め込んだ方が良い」と勧める神林氏。たとえばメンズ向けの化粧水であれば「オイリー肌」など、肌質や悩みに関連するキーワードを挿入すると露出機会を増やせる。

「フィードの改善によって、P-MAXの反応クエリ数を約9倍、広告経由の売上を約2倍にまで拡大できた事例も当社には存在します。また、関連性やリターゲティングの精度を向上させるには、『Google商品カテゴリ(google_product_category)』『商品カテゴリ(product_type)』などをきちんと埋めることも大切です」

次のページ
P-MAXの入札パフォーマンスを左右する5種類のタグとは

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この記事の著者

巖朋江(イワオ トモエ)

東京都在住。農学博士、フリーランスライター。イチゴの研究に従事したのち、ライターに転身。民間企業で営業・組織改革担当もしていたため、その時の知識を活かして幅広いジャンルの記事作成に携わっている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社メディックス

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/14504 2024/04/16 11:00

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