クロスカンパニーでEC/アプリも統括する澤田さんはこんな人
川添(メガネスーパー) 澤田さんのキャリアは非常にユニークだったと記憶していますが、あらためてお話しいただけますか。
澤田(クロスカンパニー) 僕が20歳の頃、いわゆる裏原が絶頂期で、その当時に「A BATHING APE」の店舗スタッフから始め、本社に異動後、企画やモノづくりに携わるようになりました。そこで、アパレルの仕事の一連の流れを経験したこともあり、自分で何か立ち上げたいと考え、フリーランスになり、27歳で起業しました。自分で洋服を作ったり、売り込んだり、でも、自分でやってみたら、まぁ売れませんでした(笑)。
こうした経験を経て、やっぱり僕は社長向きじゃないなと思いました。企業に属して貢献することのほうが向いている。それを一からやり直そうと、まずはウェブの広告代理店に入社しました。ECのキャリアは、2010年にゴルフダイジェスト・オンラインに入社したところから始まります。事業戦略部に配属となり、アパレルの経験を活かして、どういったモノを売っていけばいいのかを考える、事業開発を担当しました。そして、2013年に縁あってクロスカンパニーに入社し、今に至ります。
川添さんとは、クロスカンパニーに入ってからですよね。知人の紹介で。
川添 そうですね。最初にお会いした時はクールな方だなという印象でした(笑)。今のポジションは「ウェブマーケティング部 課長/ウェブマーケティング マネージャー」というお立場ですが、統括されている領域はどういったところまででしょうか。
澤田 非常に幅広く、ECのマネージメント業務以外にも、最近だとファッションレンタルアプリ「メチャカリ」のような、新規事業も含みます
川添 「メチャカリ」は斬新でしたね。これまでレンタルサービスは出ていましたが、1アパレルメーカーで、なおかつ貴社のような著名なブランドが、このサービスを始めるというのは業界が震撼したニュースだと捉えています。最初にお会いした時以来、澤田さんとじっくりお話しをする機会を持てていなかったのですが、僕自身はクロスカンパニーさんのECに関するお取り組みには、注目し続けています。
僕の認識では、クロスカンパニーさんが展開されているブランドは、僕が以前携わったギャル系ブランドのように、ある意味ニッチな層をターゲットとして、お客様のロイヤルティが高いという感じではなく、もっと広い層をターゲットにして展開されているのかなと捉えています。それをどうマーケティングしていくか、単にウェブにとどまらず、新しいテクノロジーを取り入れたり、組織を大胆に変更されたり、着実にやっていらっしゃるなと感じています。
澤田 ありがとうございます。僕からすると、川添さんは憧れの人で、ブログやコラムをいつも拝見しています。その内容がすごく具体的で、「わかる」と頷かされることが多いんです。
以前、川添さんのコラムに非常に共感させられたのが、アパレル業界は、デザインや感度など、数字では表現できない部分が本当に多い。一方で、ウェブやECは数字しかない。そのふたつをどう寄せていくかをずっと考えていて、いつも川添さんのコラムからヒントをいただいています。
そして、最近気づいたのは、アパレルECを成長させたいなら、分析したりシステムを作ったりするより、人のマインドを変えたほうが早いということです。
川添 褒めすぎです(汗)。ただ、人のマインドを変えるほうが早いというのは、僕も同感です。今日は、そのあたりを詳しくうかがっていきたいと思います。
株式会社クロスカンパニー ウェブマーケティング部 課長/ウェブマーケティング マネージャー 澤田昌紀さん。「A BATHING APE」で販売から企画までを経験し、フリーランスに。ウェブ広告代理店でウェブ、ゴルフダイジェスト・オンラインでECを経験し、現職。
11/10大阪開催ECzine Day「EC売上の壁は『お客様の期待』を超えて突破する!」
基調セッションにアーバンリサーチ登壇!先進企業が「お客様の期待を超える」ために取り組んでいることを編集長ワダが聞き出します。
★★★↓↓↓詳細・お申し込みはこちら↓↓↓★★★
11/10開催 EC売上の壁は「お客様の期待」を超えて突破する!ECzine Day in OSAKA