TableauでECサイトのSEOを分析・改善策を考える
EC事業者にとってSEOは、関連性の高いトラフィック、つまり、お客様になっていただける可能性の高いユーザーからのトラフィックをサイトに誘導する手法として、非常に重要になっています。
前回(第5回)のコラムで、Tableauによる現状把握や効果測定の方法を紹介したリスティング広告は、運用してゆくなかで最適化できる集客手段として重宝しますが、コストがかかります。
その点SEOは、以下3点を特徴とする手段です。
- 検索ユーザーという興味関心が顕在化したユーザーを
- 定常的に
- 無料で集客できる
特徴は異なるにせよ、SEOについてもリスティング広告同様、まずは現状を把握することが重要です。現状把握を、以下の2点から行います。
- 現状の自然検索からのトラフィックの獲得状況、コンバージョンの発生状況
- ポテンシャルとして、どの程度自然検索からトラフィックやコンバージョンを獲得できそうか?の見立て
では、まず、1の「現状の自然検索からのトラフィックの獲得状況、コンバージョンの発生状況」から見てゆきましょう。
1.自然検索からのトラフィック、CV発生状況を把握する
1.Googleアナリティクスから直近3ヶ月のデータを取り込む
利用するデータはGoogleアナリティクスです。TableauからGoogleアナリティクスに接続して、以下のディメンションと指標を取り込みます。
検索エンジン側の順位変更アルゴリズムに定常的に改修が加えられていること、定期的にパンダやペンギンとよばれる比較的大きな順位変動を伴うアップデートが実施されることを考えると、期間は直近の3ヶ月程度が妥当と思います。
ディメンション項目
- メディア
- 参照元
- キーワード
- ランディングページ
- デバイスカテゴリ
- アクセス者タイプ(=ビジタータイプ)
指標項目
- セッション
- 直帰数
- ページビュー数
- サイト滞在時間
- 新規セッション数
- トランザクション数(もしくは、購入完了の目標完了数)
- 収益(eコマーストラッキングを実施している場合)
TableauからGoogleアナリティクスへのデータ接続画面は以下の通りになります。
ちなみに対象となるサイトは、海外向けに日本の伝統工芸品等を販売している「Kusuyama - Japan Fine Crafts」です。データは加工しています。
データ接続が完了し、「率」に関する計算フィールドの作成と、キーワードのグループ化が氏完了した状態が以下の通りです。「キーワード種類」の名前で作成したキーワードのグループ化は、「ブランドワード」、「iphoneを含む」、「dedegumoを含む」、「Japanを含む」、「giftを含む」など10個程度作成してみました。
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