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記憶に残るクチコミって何? 行動に影響を与える認知の創出と求められる多様な判断とは

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 「アンバサダー(Ambassador)」という言葉は一般的に「大使」と訳され、日本では芸能人などがブランド大使に任命される時に使われることが多いようです。一方、SNSの普及により個人がより簡単に情報を発信できるようになり、自分の好きな企業やブランドについて発言や推奨するだけでなく、他ユーザーへのサポートやブランドの擁護まで自ら行うファンの存在が注目されています。本連載では、ファンの力を活用して課題解決を行う「アンバサダー的アプローチ」についてお話しします。第26回は、「クチコミ接触者が行動を起こすきっかけやタイミング」についてです。

人を介して触れた情報はときに“好き”のスイッチを押す

 前回は、ファンの“好き”とビジネス貢献の相関についてご紹介しました。しかし、ファンの“好き”が他者の行動に影響を与えることはわかっていても、それがいつどのタイミングで起こり得るのかを予測するのは難しいものです。なぜなら、それはクチコミに接触した瞬間に起こることもあれば、最初に接触してから行動が起きるまでに一定の時間を要するものもあり、商品の価格や購入頻度・サイクルが影響をもたらすこともあります。また、クチコミに接触した人々の中にも“好き”の温度感はさまざまであることも起因しています。

 しかし、人を介して接触した情報は不思議なことに頭の中に残り続け、ふとした瞬間に“好き”のスイッチを大きく後押ししてくれることは間違いありません。今回は、著者を例にクチコミ接触者が行動を起こすきっかけやタイミングについてご紹介していきます。

 著者は、リモートワークにおけるオンラインミーティング環境の向上を図り、AfterShokzの次世代型骨伝導ヘッドセット「OpenComm」を購入し愛用しています。各メディアでも話題になっていたため、すでにお使いの人もいるのではないでしょうか。

著者私物の「OpenComm」

 著者が考えるOpenCommのGoodなポイントは、

  • 締めつけ感がない
  • 長時間装着していても疲れない
  • 耳を塞がないため自分が話す声も聞こえ、周囲の音も聞こえる
  • 充電の持ちが良い
  • マイクの音質がクリア

 という点です。著者は同製品をクラウドファンディングで先行発売していた際に購入し、2020年12月上旬に受け取りました。そして、直後に開催された外部カンファレンスにて「自分の好きなもの」として紹介したところ、会場で「あの骨伝導のヘッドセット気になりました」と複数人にお声がけいただいた記憶があります。

 もし、ここで初めて骨伝導ヘッドセットを知った人がいたとすれば、それは著者というひとりの“好き”から「認知」が生まれたと言えるでしょう。「興味」を持った人もいたかもしれませんが、その時点でクラウドファンディングは終了していたので、一旦はそこ止まりです。ここで「買いたい」と思った人がいた場合、購入はできませんが、逆にそれが「欲しい」という気持ちを後押しすることになった可能性も存在します。そう考えると、面白さすら感じられます。

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。



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