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自発的な発信を繰り返す「勝手にアンバサダー」を生むには? ファンから生まれる新たな売上を試算しよう

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 「アンバサダー(Ambassador)」という言葉は一般的に「大使」と訳され、日本では芸能人などがブランド大使に任命される時に使われることが多いようです。一方、SNSの普及により個人がより簡単に情報を発信できるようになり、自分の好きな企業やブランドについて発言や推奨するだけでなく、他ユーザーへのサポートやブランドの擁護まで自ら行うファンの存在が注目されています。本連載では、ファンの力を活用して課題解決を行う「アンバサダー的アプローチ」についてお話しします。第24回は、「企業・ブランドが見つけるべきファンの存在」についてです。

「勝手にアンバサダー」が本当のアンバサダーに 西村創一朗さんのAnker愛に迫る

 「外出する」という行動に変化が表れたこの1年。ECで商品を購入する機会が増えたという生活者も増えているはずだが、商品購入の決め手となる情報のひとつが「クチコミ」であることは、自身の消費行動を振り返ってもお分かりいただけるだろう。そして、良いことばかりが書かれているものよりも、ありのままの意見が並んでいるほうが信頼できる気がするのは著者だけではないはずだ。それは、クチコミが単純な良し悪しの評判としてのみならず、自分に置き換えた際の判断材料のひとつとして作用しているから、と言えよう。

 当記事では、「企業・ブランドが見つけるべきファンの存在」についてお伝えしようと思う。まずは、2021年3月5日に著者がMCを務めているYouTubeのライブ配信番組「アンバサダーTV」に出演した、西村創一朗さんのエピソードをご紹介したい。

 復業研究家であり、プロのモデレーターとしても活動している西村さんは、何を隠そう「Anker愛に溢れた熱量の高いファン」であり、アンカー・ジャパン公認のアンバサダーでもある。この日もAnkerへの思いが溢れたトークを繰り広げていた。

 西村さんの熱い思いを聞き、配信中に視聴者が商品を購入するといった動きも見られた。やはり、熱量が高いファンの声が人の心を動かすことは間違いないと言える。

 当番組内の西村さんのトークで、とくに印象深かった点をご紹介しよう。西村さんは、アンカー・ジャパンから声をかけられる以前よりAnker製品を活用しており、周囲にお勧めもしていたと言う。

 本来、アンバサダーは企業から任命を受けて情報発信するものだが、西村さんは「#勝手にアンバサダー」という「自分が好きなものを勝手に推す活動」を長年推進している人物であり、番組内でも「自分が本当に好きでお勧めできる商品だからこそ、アンバサダーのオファーを引き受けた。これこそがSNSの醍醐味」と語っていた。たしかに、自分が好きなものを周囲にも好きになってもらえるのは嬉しいことだ。著者も共感を覚え、納得したと同時に、それこそがまさに真のアンバサダーと呼べるのではないかと考えた。

 熱量が高い人の声は、「共感・共鳴」を生む。そして、そこからさらに連鎖して広がっていく現象は、非常におもしろいものと言えよう。誰かの行動に影響を与えることこそが「インフルエンス」であり、それは有名か無名か、フォロワー数の多い少ないにかかわらず生み出すことができるものである。つまり、誰しもが誰かの行動に影響を与える可能性を秘めているということだ。

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