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【前編】アンバサダー的アプローチのはじめかた ~アンバサダーとなりうる人たちを見つけるには

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「アンバサダー(Ambassador)」という言葉は一般的に「大使」と訳され、日本では芸能人などがブランド大使に任命される時に使われることが多いようです。一方、SNSの普及により個人がより簡単に情報を発信できるようになり、自分の好きな企業やブランドについて発言や推奨するだけでなく、他ユーザーへのサポートやブランドの擁護まで自ら行うファンの存在が注目されています。本連載では、ファンの力を活用して課題解決を行う「アンバサダー的アプローチ」についてお話しします。第2回では、アンバサダー的アプローチの具体的な組み立て方についてお伝えします。

 皆さん、こんにちは。

 前回の連載をお読みいただき、アンバサダー的アプローチのイメージを少しでもお持ちいただけたでしょうか。もし、ボルダリングに興味をお持ちいただけた方がいらっしゃいましたら、是非一緒に行きたいと思いますので、ご連絡をいただければと思います。あと、自分もTHE NORTH FACEが好きだよという方、オフ会やりましょう。ちなみに先日、とある企業さまへお伺いした際に、THE NORTH FACEが好きな方にお会いして、冒頭30分くらい仕事じゃない話で盛り上がりました。これだからアンバサダーは面白い。

 ということで、今回からは、「アンバサダー的アプローチ」の具体的な組み立て方についてお話ししていきたいと思います。まず、3つのポイントからお伝えしていきます。

アンバサダー的アプローチで欠かせない3つのポイントとは

1. アンバサダーの定義

 アンバサダーとはという点について、インフルエンサーを比較対象として、整理してみよう。アンバサダーは「ファン度や熱量」を重視、インフルエンサーは「影響力」を重視と考えるとわかりやすいのではないだろうか。情報発信の“数”という観点だけでいえば、友人・知人100人に情報を届ける力を持った熱量の高いアンバサダー1000人と、10万人のフォロワーがいるインフルエンサーひとりは同じかもしれないが、アンバサダー的アプローチの肝は単に情報を露出する(届ける)だけではなく、その情報に触れた人の心を動かせるかどうか。つまりは態度変容をどれだけ起こすことができるか、になるため、ポイントは「熱量」なのである。

2. アンバサダー的アプローチは中長期で取り組むべきである

 短期で結果を求められることがとくに多いであろうEC事業者のマーケターにとっては、数値や結果の予測がしやすい広告や単発のャンペーンという手法の方がわかりやすいとは思う。

 だが、キャンペーン施策を実施したら、そこでつながった人たちとそのあともつながり、その人たちの中からアンバサダーとなりえる人を発掘。その後、継続的にコミュニケーションを取っていくことでアンバサダーへと育成し蓄積していく、というストック型のサイクルを構築できれば、キャンペーン実施のたびにその効果を高めていくことにもつながっていくはずだ。そう考えると、キャンペーン施策だけではなく、アンバサダー的アプローチにも取り組んでみる価値はあるのではないだろうか。

3. ファンやアンバサダーによる自発的な発言(UGC)をどうすれば増やすことができるか

 以下の図を見ていただきたい。これは、アンバサダーの発言をorganic(自発的な発言)と、amplified(キャンペーンに参加したような定型の投稿)のふたつに分類した際のフォロワーの反応をまとめたものだ。見てみると、organicに対する反応の方が高く、結果として情報が拡散されていることがわかる。つまり、アンバサダー的アプローチにおいては、その人自身の言葉で企業やブランドについて語ってもらうことが重要なのである。中長期で取り組むことを前提とした場合、施策ごとの数値結果だけではなく、取り組みを推進していく中で、定期的に前後比較や推奨意向の調査なども実施。ファンやアンバサダーのアクティビティの変化を定量、定性、両方の側面からウォッチしながらPDCAを回していくという視点も大切になる。

 以上が、アンバサダー的アプローチの3つのポイントである。

 

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連載:SNS時代に知っておきたい、アンバサダー的アプローチのススメ

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