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ECzine Day 2024 Spring

2024年3月14日(木)10:00~16:20(予定)

EC運営、次のステップ

「安さ」以外で目立つには 1商品1ページのAmazonで売上アップする2つの方法 

EC運営、次のステップに進みたい人へ。今回は、1商品1ページのAmazonで売るための工夫をお届けします。

1商品1ページのAmazonで売るために

 Amazonでの売りかたがわからない、という声をよく聞きます。それには、1商品が1ページに集約される、というAmazonの特徴が要因の1つでしょう(初心者向け出品ノウハウはこちら)

 1商品1ページは、ユーザー(消費者)から見れば価格やショップの比較がしやすいですが、出品者から見ると、価格競争に陥りやすく、サービス向上のため出品コストが上がるというデメリットもあります。つまり、Amazonでの販売ビジネスは、ユーザーに優しく出品者に厳しいわけです。

 出品者がメーカーだったり、その商品を独占して販売しているのであればいいのですが、多くの場合、出品者が複数いるものです。そうなると、ショッピングカートボックス獲得率の高い出品者がより多く売れることは明確です。

 どの出品者がカートを獲得するのか、具体的な指標の内容は公開されていませんが、

  1. 商品代金と配送料の合計がより安い
  2. フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用している

の2つが、主な指標となっていることは間違いありません。

 1の「商品代金と配送料の合計がより安い」は要するに価格競争なので限界があります。

 そこで2つ目の「フルフィルメント by Amazon(FBA)」ですが、よくわからないという声も聞かれるので、詳しく見ていきましょう。

フルフィルメント by Amazon(FBA)メリット・デメリット

 Amazonで注文が入ると、注文確認と決済(出品者が配送する代金引換を除き)については、Amazonと注文者の間で行われます。そこで決済が完了すると、いよいよ出荷です。

 その際、Amazonフルフィルメントセンターに商品を納品してある商品を、Amazonが配送するのが「フルフィルメント by Amazon(FBA)」です。

 FBAはユーザー、出品者にとって、以下のようなメリットがあります。

ユーザーから見たFBAのメリット

  • 通常、全商品配送料無料
  • 当日お急ぎ便、お急ぎ便の配送納期に対応
  • 24時間365日受注、出荷対応(盆・年末年始もOK)

出品者から見たFBAのメリット

  • 注文処理、ピッキング、梱包、出荷をすべてAmazonが対応
  • 梱包資材調達の手間とコストを削減
  • ギフトラッピング・メッセージにも対応してくれる
  • 配送後のカスタマーサービス、返品受付もAmazonが対応
  • 配送代行手数料は送料込みで全国一律(地方や離島も含む)

 ただし、事業者にとってはメリットばかりでなく、使わないという選択肢もあります。

FBAを使うデメリット、もしくは利用しない理由

  • 一律配送料無料で低販売価格では利益確保は難しい
  • 大きいサイズは、納品・保管のコストがかかる
  • 長期保管在庫は、廃棄もしくは出品者に返送される
  • 返品商品は、ほぼ例外なく再販できない
  • 要期限管理商品は管理が厳しい
  • 冷蔵、冷凍保存商品に対応しない

 よって、カートの獲得に影響を与えるであろう、「商品代金と配送料の合計がより安い」「フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用している」の2つとも対応できないという出品者もいるはずです。

 そこで工夫したいのは、カート下の「こちらからもご購入いただけます」(出品者リスト)欄です。

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この記事の著者

JECCICAジャパンEコマースコンサルタント協会 特別講師 松橋 正一(マツハシ ショウイチ)

1999年楽天市場にダイビング器材販売「海楽市場」を出店。メールマガジン「松とうちゃんのお生物講座」を発行。「楽天市場Shop of The Year 2000」総合3位受賞。その後、Yahoo!オークションプレミュアムショップ、Yahoo!ストア、自社ドメインネットショップを運営。2006年ネット...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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