ビジュアルによる直感的な情報は、購買の意思決定を手助けする
「visumo」は、ウェブサイトのビジュアルコンテンツ拡充やユーザーフレンドリーな表現を可能にするSaaS型のビジュアルマーケティングプラットフォームだ。ウェブサイト上に1行のタグを埋め込むだけで、Instagram、YouTubeなどSNS上にアップされた写真・動画のアーカイブ化や、スマートフォンからコンテンツをアップロードする作業の円滑化を実現。シンプルな操作性から、人・組織のDX推進やオフラインにおけるデジタル接客強化の文脈においても活用の幅を広げている。

さまざまな企業のビジュアルコンテンツ拡充を支援する中で、井上氏は「検索時により多くのビジュアルが求められるようになった」と昨今の顧客行動を振り返る。
「2022年6月時点のGoogle検索では、『ナイキ スニーカー』と検索するとビジュアル情報が最上部に表出します。ひと昔前はリスティング広告やテキスト検索結果が主流であったことを踏まえると、大きな変化です。同じGoogle 検索でも、顧客が画像検索を行ったり、動画コンテンツから情報を得たりといった行動も一般化し、ビジュアル起点で気になるものを深掘りする動きが広がっています」(井上氏)

井上氏は、こうした背景を踏まえ「『ググる』ではなく、『タグる』という言葉が浸透している」と続ける。その理由として、ググる行為から得られる情報がリアルタイム性に欠ける点を挙げた。
「ブラウザの機能を活用すれば、更新から1日以内のコンテンツに絞り込んだ検索も可能ですが、こうした使いかたをしているユーザーは少数派でしょう。一方でタグるはSNS上で行うため、彼らが求める『今』の投稿を見ることが可能です。
また、タグるは検索の目的が明確でなくても、情報を探すことができます。漠然とした欲求を持ちながらも、鮮度高い情報を収集したい。こうした現在の顧客ニーズに応えた情報提供をかなえる手段が、タグるであると言えます」(井上氏)
さらに井上氏は「ECサイトでも、映えるコンテンツに注目が集まりやすくなっている」と強調する。とくにウィンドウショッピングの段階においては、白背景で全体像やディテールを見せるのではなく、直感的に目を引く画像が重視される傾向にあると言う。
「Instagramのような映えるコンテンツを掲載することでアクセスが集まり、回遊にもつながっています。昨今は顧客の目も肥えているため、企業・ブランドはビジュアルの多様化に注力しなくてはなりません」(井上氏)
