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消費者目線で心地良い体験提供を
Shopifyを活用して自社ECサイトを開設する事業者が、日本でも増えています。Shopifyには数々の「売上を伸ばす方法」と「売上を逃さない仕組み」が備わっていますが、これらは各事業者がしっかりと活用しなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
前回は「かご落ちが起きる原因」について紹介しましたが、今回は「Shopifyで実践できるかご落ちを防ぐ方法」について考えていけたらと思います。
まずは、前回も紹介したBaymard Instituteによる調査『49 Cart Abandonment Rate Statistics 2023』に掲載されている「かご落ちの理由」について、改めて見てみましょう。
- 追加料金(送料、税金、手数料)が高すぎた 48%
- サイトがアカウント作成を求めてきた 24%
- 配達が遅すぎた 22%
- クレジットカード情報を預けるサイトとして信用できなかった 18%
- 決済手続きが長すぎ/複雑すぎた 17%
- 支払金額があらかじめわからなかった/計算できなかった 16%
- ウェブサイトがエラーを起こした/壊れた 13%
- 返品ポリシーが満足なものでなかった 12%
- 決済方法が足りなかった 9%
- クレジットカードが拒否された 4%
最も多い「追加料金(送料、税金、手数料)が高すぎた」は、皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか。たとえば1,000円の商品を買おうとした際に、決済画面で配送料が1,000円加算されるとわかったら、「商品と同じ値段の送料を払ってまでわざわざ買わなくても良いか……」と思ってしまうのは当然のことです。
自分ごととして置き換えれば、「この体験は心地良いものではない」とわかる気もしますが、いまだにランキング上位にこうした項目が挙がるということは、対策をしていない事業者が多いといえます。
では、ランキング上位に挙がっているかご落ちの理由を解消するには、具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか。一緒に考えてみましょう。