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スマホを活用した「対面決済サービス」が続々登場 日本の4サービス、メリット・デメリットとは

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日本でもスマートフォンを活用し、リアル店舗でネット決済させる新しい支払い方法が広がってきました。今回は、その概要とプレイヤー、課題などについて解説します。

明確に分離される、対面と非対面決済

 近年は、ネット、モバイル、店舗、それ以外の空間で顧客との接点を持つ「オムニチャネル」への取り組みが加速してきました。人々は、スマートフォン等があればどんな場所でも必要な情報を検索でき、リアルの世界からインターネットへのアクセスが可能です。また、店舗にとっては、必要な商品やサービスを検索するだけではなく、購買まで結びつけることも容易になりました。

 スマートフォンで決済させる仕組みとしては、おサイフケータイ(FeliCa対応携帯電話)が挙げられますが、これは携帯やスマートフォンに搭載されたチップ自体がカードと同様の役割を果たすため、「対面(リアル)決済」となります。それとは違い、インターネット物販やコンテンツ販売と同様にインターネットサイトやアプリを利用して、対面店舗で非対面決済させるサービスが増えてきました。

 ただし、従来の日本のクレジットカードの契約形態は「対面決済」と「非対面(インターネット)決済」に分けられており、それぞれ契約形態も異なっています。対面決済は、店舗従業員が顧客からクレジットカードを預かり、対面で確認しながら取引が行われます。

 一方、非対面決済は、店舗従業員と顧客が直接対面することなく取引が行われるため、CNP(Card Not Present)とも呼ばれています。例えば、リアルの店舗とネットショップを運営している店舗が、仮に同じ商品を販売していてもそれぞれ別々の契約を行わなければなりません

待たずに商品を受け取れる 海外では事前オーダーが話題に

 リアルにおいて非対面決済を行うサービスは、自動車関係を中心に数年前から展開されています。例えば、スマートフォンを活用したタクシー配車サービスは、日本交通配車アプリ、Uber、Hailo、スマホdeタッくんなど、複数のサービスが登場しています。これは、事前にクレジットカード情報を登録して配車依頼をすると、降車時に支払い手続きが不要になるサービスです。

スマートフォン向けタクシー配車アプリ「日本交通タクシー配車」(出典:日本交通)
クリックすると図を拡大します。

 また、カーシェアリング・ジャパンの「カレコ・カーシェアリングクラブ」では、クレジットカード情報を事前に登録すれば、スマートフォン等を利用して車の予約、ドアのロックの開・施錠まですべて行うことが可能です。

 これらは人を介さずに決済が行われていますが、最近では、飲食や物販サービス等においてもスマートフォンを利用した決済サービスが始まっています。それらのサービスでは、事前にクレジットカード情報や基本情報を登録し、本人認証を行うことでサービスの利用を可能としています。利用者は決済時にクレジットカードや現金を取り出すことがなく決済が行えます。また、加盟店POSとの連携、利用者へのクーポンやポイントサービスに取り組んでいる企業も増えてきました。

 海外の飲食チェーンを中心に、事前オーダーの導入が進んでいます。これは、スマートフォンのアプリで事前にオーダーを行い、指定の時間に訪問すれば待つことなく商品を受け取ることができるものです。店舗にとっては、事前に注文が把握できるため、時間に合わせて商品をつくることができます。また、店舗にBeaconのセンサーをつけることで、来店を検知でき、ユーザーを待たせずに商品を提供する企業も登場しています。

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