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英百貨店ジョン・ルイスが予測した「マスターショッパー」の”新たな買い方”とは?

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2017/03/02 08:00

 元キタムラの逸見さんによる、ロンドンオムニチャネル視察レポートをお届けします。第4回は、イギリスの老舗デパート、ジョン・ルイス。オムニチャネル化を推進し、O2Oのあらゆるチャネルで顧客との接点を持ち、オンラインでの注文に実店舗でも対応できるデータ統合にも力を入れている同社の戦略を考察します。

老舗百貨店が、今やオムニチャネルの最先端企業に

 前回に引き続き、ロンドンオムニチャネル視察のレポートをお届けする。今回取り上げるのは、1864年創業の老舗百貨店ジョン・ルイス。事前に調べた内容では、店舗数は48店舗(うち百貨店は34店舗)。2015年度(2016年1月30日までの1か年)単体での収益(Revenue)は前年102.7%の366億2,800万ポンド(170円換算で6,226億7,600万円)、グループの高級スーパーであるウェイトローズを合わせると前年100.7%の97億4,800万ポンド(1兆6,572億円)、税引き後当期純利益(Profit for the year)は前年155.4%の2億2,240万ポンド(377億4,000万円)だった(※1)。

 その中でのネット関連の数値では、5年前は総売上高におけるネットは17%だったが、2015年度には倍増、顧客の3分の2がネットと店舗を併用している。モバイルからの流入は60%となっている。マーケティング施策でもYouTube公開のクリスマス動画視聴数も数千万を超えていて、ネットという仕組みをうまく活用している百貨店というイメージをもって視察に行った。

ジョン・ルイスのオックスフォードストリート店

オンライン注文は40%に さらにデジタル化が進む老舗百貨店

 視察後の情報となるが、直近のクリスマス商戦では、ウェイトローズ含むグループ全体で、12月31日までの6週間で前年4.9%増の19億1,000万ポンド(145円換算で2,769億5,000万円)、ウェイトローズを除くジョン・ルイス単体では4.9%増の9億9,810ポンド(1,447億2,450万円)、ファッション分野で7.2%増という追い風もある中で、既存店ベースでもすべてのカテゴリーにおいて同期比2.7%増だった。店舗売り上げは0.8%増だったが、オンライン販売は11.8%増加、売り上げ全体の40%を占めた。その中でもクリック&コレクト(ネット注文⇒店受取)は14.5%増、オンライン注文の52%を占めたという(※2)。

 つまり、ますますオムニチャネル化はビジネスとしても顧客のニーズとしても進んできているのがよくわかる。

※1 決算確定前の数値
※2 Christmas trading (six weeks to Saturday 31 December) and outlook


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連載:日本のオムニチャネルはどうなる?逸見さん、ロンドン視察レポート

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