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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

「持続的な購入」を目指すCRO

料金改定やAmazon化、スマホ対策まで踏まえた、今後の「楽天市場内検索」対策を考える

「持続的な購入」を目指す、コンバージョン率最適化=CROについて解説していきます。第7回は、楽天市場内検索について。

普通っぽくないほうが上位表示される!楽天市場内検索を考える

 前回に引き続き、ECサイトの検索について書いていきます。

 楽天市場内において、商品ページへリーチする約70%、実際に購入に至る約50%が、「楽天市場内(店舗横断)検索」によるそうです。Googleから直接、商品ページに来る機会がなくなったことは、前回の記事で述べました。そうなると、楽天市場で売る以上は、楽天市場内検索に神経を使わなければいけません。

 加えて、楽天市場の集客は広告・メルマガ・検索の3種類しかない中、検索は唯一お金の掛からない手段です(メルマガR-Mailは2015年4月1日まで週1回に限り無料)。検索で工夫をしない手はありません。

 では、楽天市場内検索とはどのような特徴があるのでしょうか。

楽天市場内検索、「かに」の自然検索トップ5

 ためしに「かに」で検索(「価格順」などのソート機能を用いない「標準」モード)すると、最初のページはこんな感じ。サーチワード広告の直下、自然検索の上位5商品です。

30ページ目になると、相対的に商品名が短くなる傾向

 30ページ目はこんな感じ。怪しい商品が混じり出したことを除けば、大きな変化は感じられないかもしれません。ただ、1ページ目では商品名の最後が必ず「…」で終わっていたのに、そこまでに至らない(相対的に商品名の短い)ものが現れ、少し余白が増えました。

100ページ目でまさかの、「商品名らしい」商品が登場

 100ページ目になると、こんな感じ。おかしな話ですが、なんだか「商品名」らしくなりました。そうなのです、明らかに商品名の文字数が減っています。楽天市場らしい雰囲気が薄れ、普通の商品名っぽくなっています。

 世の中で普通っぽくないほうが、楽天市場では上位表示されるという証です。

 特に注目すべきは、それまで「かに」「カニ」「蟹」と、一見無意味にひらがな/カタカナ/漢字の三通りで不揃いに表記されていたものばかりだったのに、ほぼ「かに」だけになっています。これこそは、Googleでは意味をなさない、「楽天SEO」の最たる努力例です。

  もう1つの顕著な傾向は、商品画像にテキストが載っていないということ。好みの問題はあるでしょう。ただ、ここまでの3ページを見比べて、やはり上位に出る商品ほど、商品画像に文字が入り、気合いが入っている感じが伝わってきます。

 気がついてみれば単純なのですが、『シンプルな商品名であれば、画像にまで乗せる必要はない。しかし、長過ぎて直感的でない商品名になると、画像内で伝えるしかない』という法則です。つまり、下位に沈んでいる商品にとっては、見習う要素であり、改善の余地が多いということです。

  • 商品名に無駄に思える仮名表記の種類をマックス増やす
  • 画像にテキストを重ねる

 一方、Googleと比べれば圧倒的に早く結果が現れますので、A/Bテストがしやすいという特徴があります。楽天に問い合わせると「24時間以内」というコンサバな回答しか得られませんが、現実的には2時間程度で反映(インデックス化)されることが大半です。悩んだら、巷間に流布している数々の都市伝説も参考にして、試してみてください。

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この記事の著者

株式会社インフォプラス マーケティングソリューション部 シニアコンサルタント 佐藤英俊(サトウ ヒデトシ)

インフォプラスでは、カジュアル担当。衣料品産業専門ということではなく、人間が形式ばっていないという意味である。「ABテスタ」の生みの親でもあり、モノ作りや新規事業に経験が深い。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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