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ECzine Day 2024 June

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メールマガジンは終わらない


ネットショップも一見さんだけでなく、リピーターを確保しなければ恒常的な売り上げアップにはつながりません。そのためには、お客様を囲い込むためのリテンション施策が重要です。その中でもメルマガは、お客様への情報提供だけでなく、エンゲージメントを高める効果的な施策でもあります。

オワコンでもやめられないのがメルマガ

 企業がお客様とのエンゲージメントの維持と向上のために、メールマガジンを発行し始めたのは、ここ数年のことです。おそらく、この連載の読者の多くが、企業からのメルマガが大量に届いていて、辟易しているのではないでしょうか。

 実際、弊社でも企業メルマガの運用や制作を行っていますが、開封率は年々下がり、当然のことながらメルマガからの誘導は少なくなり、果たして媒体として価値があるのだろうかということは、よく議論されるところです。

 これは企業側も危機感を持っているのですが、費用のかかるDMなどと異なり、企業側から低コストでプッシュ配信できるのはメルマガかソーシャルメディアくらいです。そのため、いくらオワコン(終わったコンテンツ)と言われても、なかなかやめるわけにはいかないというのが実情です。

 小規模ネットショップのオーナーにとっても同様です。手間がかかるメルマガは、効果がないならやめてしまいたいと思うかもしれませんが、リピーターを少しでも増やすためには、メルマガは重要な施策なのです。やはり、たかがメルマガ、されどメルマガなのです。

なぜ有料メルマガの部数が伸びているのか

 一方で最近、有料メルマガが脚光を浴びるようになってきました。有名人が提供している有料メルマガならわかるのですが、それほど有名でもない、無名に違い著者のメルマガも読者数を増やしています。

 オワコンと言われたメルマガが、ここに至って、しかも有料メルマガで復活してきていることは見逃せません。小規模ネットショップのオーナーとしては、その原因を知り、必要な要素を取り入れて、メルマガによるリテンション施策を実現したいところです。

 では、その原因と取り入れたい要素とはなんでしょうか。

 最近の成功している有料メルマガを購読するとわかりますが、ものすごいクオリティの内容・情報であったり、反対に個人の意見をアピールするものが多くなってきていることがあげられます。また、新聞や雑誌といった既存メディアが行っていない、特定の話題に対しての深く掘り下げた記事や既存メディアがタブーとしている記事、長時間インタビュー、業界裏情報など、記事自体に価値があったり、商業メディアではコストパフォーマンスから掲載しない記事など、それぞれ特徴を出していることがわかります。

 もちろん、ネットショップのメルマガですから、政治的な話題や裏情報的な話題などは掲載できません(カタログハウスのように政治的な意見をうまく自社製品と結びつけて一定の顧客を確保しているところもありますが)。しかし、成功した有料メルマガから学べるポイントとしては、単に売りたい商品の最新情報やネットショップの更新情報、キャンペーン情報を送りつけるという発想ではなく、お客様が「これ面白い」と思わせるような内容にすることが重要になってきていることがわかります。

 有料メルマガの著者は、お客様に楽しんでもらうことを第一に考えています。でないとすぐに購読解除されてしまうからです。

 したがってネットショップのメルマガも、この点を重視した内容にすれば開封率も上がるはずです。 そして、それができるのは小規模ネットショップだからこそなのです。

オワコンとなるつつある従来型メルマガと読者数を伸ばしているメルマガの違い。

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この記事の著者

株式会社ユニゾン 下出 隆一(シモデ リュウイチ)

創業から25年間にわたり IT 関連書籍、雑誌の執筆、編集、制作をベースにエンタープライズから小規模企業、SOHOまで幅広いジャンルでの IT 関連ドキュメント、プロモーションマテリアル、Web制作を行っている老舗制作プロダクションだったが、現在では外資系企業を中心に、広告、プロモーション、アドテッ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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